見事な女性

先月、女優・樹木希林さんが75歳で旅立たれました。
お若い頃からドラマやコマーシャルで個性的な役柄を演じ、またプライベートもパートナーの内田裕也さんと別居婚で注目されるなど、話題性にも事欠かない方でした。お別れの際に内田さんが「見事な女性でした」とおっしゃっていたのが印象的でした。
生年月日の干支をみますと、年「壬午」、月「癸丑」、日「癸酉」となります。年月日とも十干の五行は(水)であり、水の性状としては器や環境によって姿形を変える事ができる柔軟性に優れるので、色々な役柄を演じる特性があり職に生かすことができます。五行では、木なし、火1つ、土1つ、金1つ、日干の水が3つとなり、木が欠けています。

20181010_5行図五行相性の関係では、水は木を育てる関連性がありますので、育つ木があるのとないのでは大きな違いとなります。生まれ日の日干「癸」(水)から五行相性について観ると、木は自分自身が生み出すものであり、技芸などの才能も意味します。しかし、彼女の場合(木)が欠けウイークポイントとなっているので、(木) を補うことでカバーできます。
また、名前は、旧芸名・悠木千帆より、樹木希林に改名されています。命名された時、辞書をみて語呂の良い言葉ですぐに決めたとおしゃっていましたが、姓名判断による占いの目線から観ても、彼女を活かすための手法を感じる事ができます。樹木希林の漢字には(木)が4つあり、四柱推命の五行で3つある(水)の関係を観ると、沢山の水は沢山の木を育てることとなります。また、自ら生み出す豊かな技芸と教養、鋭い感性を次から次へと、とめどなく生み育てることができます。何時も相手を思いやり、肩肘を張らずに淡々とお話されていたのも、ご自身の豊富な経験と謙虚さがなせる業かもしれません。

20181010_樹木希林さん手相_10月ブログ
手相の頭脳線を観ても、月丘に向かい流れていますので、夢やロマンを追い求め精神的なものを大切にする方なので、地位とか名誉とかをあまり気にされないところがあります。ご自身の理想を追い求め、芸術センスも抜群です。また、頭脳線は計3本あり、マルチな才能に優れ、何をしても器用で多芸な面があります。生き様を曲げることなく「生」を全うされたことに敬服するとともに、ご冥福をお祈り申し上げます。

記:玉木 仁邦

 

 

結婚は相性とタイミング

先月30日、元AKBで女優の前田敦子さんと俳優の勝地涼さんがご結婚されました。お付き合いを始めて半年足らずのスピード婚との報道に、驚かれた方も多いのではないでしょうか。四柱推命で相性を観てみました。

前田敦子 様
1991年7月10日生まれ
年 辛未(丁)比肩 偏官 衰
月 乙未(丁)偏財 偏官 衰
日 辛巳(戊)   印綬 シ
空亡 申酉
五行 木1 火1 土2 木2 水なし
大運 丁酉 偏官 建 20~29歳
年運 戊戌 印綬 冠

勝地 涼 様
1986年8月20日生まれ
年 丙寅(丙)比肩 比肩 長
月 丙申(壬)比肩 偏官 ビ
日 丙申(壬)   偏官 ビ
空亡 辰巳
五行 木1 火3 土なし 金2 水なし
大運 己亥 傷官 絶 27~36歳
年運 戊戌 食神 ボ

お互いの生まれ日の干支を観ますと、日干「辛」と「丙」は干合、日支「巳」と「申」は支合、つまり干合支合となります。どちらも調和ハーモニーの仲良しの関係で、結びつきの強い相性です。異性として意識し始めた瞬間から、お互いに強烈に引き合ったことでしょう。また、前田さんの年月日の干支が全て陰干陰支に対し、勝地さんの年月日の干支は陽干陽支で、陰陽のバランスもいいです。さらに五行のバランスをみても、前田さんはバランス型、勝地さんは日干五行火の大過となり、相性の良さを観る事ができます。お互いに相手を選ぶ命式なので、パートナーとして相応しい相性です。
結婚の時期は、女性をメインに観ます。前田さんの命式表をみますと、大運が20~29歳まで「偏官」の流れで、女性にとっては男性との出会いや結婚に恵まれる運気となっています。彼女は申酉空亡なので、一昨年、昨年は衰運期でした。今年は印綬の年で、先祖の徳とか九死に一生を得るといった守りの強い年回りとなります。今まで叶わなかったことが前進する運気、いいタイミングでのご結婚となっています。

記:越山 真知央

 

5写真:赤石 光穂

 

 

 

故郷を離れて暮らす人

都会だけに限らず、生まれ育った土地を離れ暮らす人がいます。私もその一人、気付けば人生の半分以上の期間を神戸で過ごしています。元々何をやってもスローな上に田舎育ち、歩く速度も、仕事もゆっくりではありますが、神戸が大好きで離れたくはありません。一方、田舎では過疎化が進みながらも、最近は自然多き地に魅力を感じ移り住む人もいるそうで、不思議なものだなとつくづく感じています。
この記事を読んでくださる方の中にも、故郷を離れ暮らす人がいらっしゃることでしょう。占いでは、下記の見方があります。

【四柱推命】
☆ 年柱が空亡している
年柱とは幼少から若い頃が表れ、早くに親元を離れて暮らす傾向があります。
また、海外で暮らす人も多くみられます。

☆ 命中の十二運に「絶」がある
「絶」は華やかな場所や物を好み、田舎ではなく都会向きです。舞台が大きければ大きいほど才能を発揮できる可能性が広がります。

【手相】
☆ 旅行線がある
旅行線_LI
生命線の下部でわかれる線、開きが大きい程より遠くへのご縁あり、故郷を離れ暮らす人、海外へのご縁がある人に多く見られます。じっとしているのではなく、旅行や移動事などアクティブに動くことで運を開きます。

人とのつながりもそう、住む環境との相性が思わぬ運を招く可能性もあります。占いを色々な角度で観ると、沢山の発見にめぐり会うことができます。

記:越山 真知央

 

キセキの金メダル

平昌オリンピックから嬉しい便りが届いています。男子フィギュアスケートでは、絶対王者の肩書を持つ羽生結弦選手が見事金メダルを獲得、宇野昌磨選手とワンツーフィニッシュを飾り、日本中が歓喜で湧き上がりました。

羽生結弦 様 1994年12月7日生まれ
(12月の節入り日生まれのため、生まれ時間により変わってきます)

①12月7日17:23以前
年 甲戌(戊)印綬 傷官 養
月 乙亥(壬)偏印 正官 胎
日 丁卯(戊)   偏印 ビ

②12月7日17:23以降
年 甲戌(辛)印綬 偏財 養
月 丙子(壬)劫財 正官 絶
日 丁卯(甲)   印綬 ビ

空亡 戌亥

日干「丁」
陰の火、ロウソクに灯る炎であり、上品で控えめなイメージです。一見、物静かな印象ですが、人一倍負けず嫌いなタイプです。火は文明・文化・芸術とのご縁あり、また移ろう性状から、気が変わりやすい傾向があります。
中心星「正官」
品行方正でまじめなタイプ、面白味にはかけ融通がきかないとこともあります。
日の十二運「ビ」
攻めではなく守りに強いタイプ、先を重んじながら慎重に物事を進めます。おとなしく周囲への配慮ができる反面、神経質なところがあります。
年柱上「印綬」
先祖の守りであり、ピンチの時救いの手が差し伸べられる運をもっています。
日干「丁」の方にとって、今年「戊戌」年は「傷官 養」となります。傷官とは官に傷と書き、仕事や発言のトラブルには注意とされ、怪我や手術事などの健康面にも十分留意することです。一方、技芸を磨きボランティアに努めることに適し、攻めではなく守りに徹する時です。日支「卯」と年支「戌」は支合し傷官の意味を強めると共に、今年、来年と空亡となっています。本来であれば衰運期と捉え要注意の年となりますし、勝負事にも強いとは言えません。昨年末、公式の練習中に右足負傷したことも重なり大変心配される境遇でした。
四柱推命は読んで字のごとく命を推し測る占いです。天の時のみで観るのは浅はかであり、同時に地の利 (立場や実績、人物像など) 、人 (周囲からの応援や評価などの影響) を加味すると運は大きく動きます。
どんな時であろうと己を信じ全身全霊で臨む姿勢は逞しく、ショートプログラム、フリーとも果敢に挑んだ結果は見事オリンピック金メダル二連覇となる偉業を成し遂げたのです。宇野選手の銀メダル決定と同時に涙ぐんだ表情は更に嬉しそうで、胸を打つものがありました。
羽生選手、そしてメダルを極めたアスリートの皆様おめでとうございます。
そしてオリンピックという大舞台で活躍されたアスリートの皆様に敬意を表します。

記:越山真知央

 

 

干支

今年もあと僅か、テレビからは「来年の干支は…」と聞こえてくる頃です。「戌」年と聞こえてきそうですが、正確には「戊戌(つちのえいぬ)」年です。干支とは十干(甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸)と十二支(子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥)で構成され60種類あります。

甲 乙 丙 丁 戊 己 庚 辛 壬 癸
子 丑 寅 卯 辰 巳 午 未 申 酉

甲 乙 丙 丁 戊    己 庚 辛 壬 癸
戌 亥 子 丑 寅    卯 辰 巳 午 未

甲 乙 丙 丁 戊    己 庚 辛 壬 癸
申 酉 戌 亥 子 丑 寅 卯    辰 巳

甲 乙 丙 丁 戊 己 庚 辛 壬 癸
午 未 申 酉 戌 亥 子 丑 寅 卯

甲 乙 丙 丁 戊    己 庚 辛 壬 癸
辰 巳 午 未 申    酉 戌 亥 子 丑

甲 乙 丙 丁 戊 己 庚 辛 壬 癸
寅 卯 辰 巳 午 未 申 酉 戌 亥

上の表をみれば、今年が「丁酉」であり、来年「戊戌」であることがわかりやすいと思います。
ちなみに歴史や名称にも、干支が刻まれています。
甲子園
1924年(大正13)は「甲子(きのえね)」年、十干十二支の最初の組み合わせである縁起が良い年
ということから甲子園球場と命名。
戊辰戦争
1868年、明治維新に起こった、倒幕派と幕府派による内戦。
壬申の乱
672年、天智天皇崩御後、皇位継承をめぐって皇族や豪族が争った内乱。
壬辰・丁酉倭乱
1592年、1597年の二度にわたり、豊臣秀吉が仕掛けた朝鮮侵略戦争。文禄・慶長の役。
辛亥革命
1911年、中国で勃発した革命。

また時代は違っても、干支によって現象面が似通う傾向が出てくるのが不思議です。
今年の流れの延長線になる「戊戌」年はどのような年になるのでしょう。
記:越山真知央

 

刑・冲・害

昨年5月20日ブログでは、干合・支合・三合と仲の良い組み合わせの「相性」を書きました。今回はその逆、分離・不調和・トラブルを示す「相性」について観てみましょう。
何だか反りが合わない人がいたり、上手くいかない年があったりは誰にでもあることです。生年月日から占う四柱推命では、それぞれの生まれ日の干支を基準に互いの相性、年運との相性により分離、不調和、トラブル命運を予期できます。

☆ 刑
お互いの「十二支」を観ます。
・子と卯
・丑と未、未と戌、戌と丑(丑-未-戌が揃うと三刑成立となり凶作用が増す)
・寅と巳、巳と申、申と寅(寅-巳-申が揃うと三刑成立となり凶作用が増す)

【自刑】 刑の中でも自らの不注意な行動や言動が思わぬトラブルを招きやすく注意を促しています。
・辰と辰
・午と午
・亥と亥
・酉と酉

☆ 冲…刑より強い分離、不調和、トラブルの暗示です。
お互いの「十二支」を観ます。
・子と午
・丑と未
・寅と申
・卯と酉
・辰と戌
・巳と亥

☆ 害…刑、冲ほどの凶作用はないが、六害(りくがい)といって肉親、身内間の分離、不調和、トラブルを表します。
・子と未
・丑と午
・寅と巳
・卯と辰
・申と亥
・戌と酉

人生や人間関係は少なからずとも波風が立つものです。
知ればなるほどと実感することも多く、つながりを感慨深く感じます。

 

記:越山真知央

 

 

ハリウッド女優 エマ・ワトソン氏

今年4月21日公開の映画「美女と野獣」、みなさんはご覧になりましたか?世界的にも大ヒット映画となり、特に主人公・ベルを演じるエマ・ワトソン氏が話題となっています。2001年の映画「ハリー・ポッターと賢者の石」ハーマイオニー役でデビューして以来、様々な挑戦をしながらハリウッドスターへの階段を上っている彼女はどのような星を持ち備えているのでしょう。

エマ・ワトソン 様
1990 年 4 月 15 日生まれ
年 庚午(丙)比肩 偏官 沐
月 庚辰(癸)比肩 傷官 養
日 庚戌(丁)   正官 衰
空亡 寅卯

日干「庚」五行では陽の金、勘の鋭さがあり行動力のあるタイプ、熱しやすく冷めやすい性状から考えや行動も変わりやすくせっかちな一面もあります。
日柱、月柱、年柱とも陽干陽支なので全体運は男性的な勢いあり、また生まれ日の干支「庚戌」は魁罡で一芸に秀でる適性を秘めると共に、月の十二支は「辰」で魁罡同局となり、魁罡の意味するところより強く作用します。つまり天職に生きてこそ光り輝く人生となり、その道極めて限定されます。
通変星は自星を表す 「比肩」が二つ、自我が強くライバル間での競争に負けず嫌いさを発揮します。また考えや方向性を曲げない意志の強さもあり、中心星「傷官」へとエネルギーを与えています。技芸の星が一層輝きを増し知的で機転が利く反面、気性の激しさや言葉の鋭さもありとても個性的なタイプです。人と同調するのではなく、勝負の世界に生きてこそ運を開くことができます。魁罡日生まれと中心星「傷官」が揃い、目鼻立ちの整った美人の面持ちですし、年柱の十二運「沐」は幅広く異性を引きつける魅力は芸能人の中でも際立つ存在に見えます。ただ「沐」は色事のトラブルに注意の暗示もあり、日の十二支「戌」と月の十二支「辰」は冲となり身近となる所やパートナーとの分離、不調和、トラブルを表すこと、年柱「偏官」日柱「正官」が揃い官殺混雑の命であること 、通変星「傷官」は「正官」をまともに剋することも合わせて観ると、男性運は変わりやすく大変相性を選びます。また「偏官」「正官」は仕事の星でもありますので、仕事上のわがままな振る舞いや発言はトラブルの誘因となりますので注意が必要です。高嶺の花のような存在感でありながら内面はかなりデリケート、心の支えとなり親身にサポートする人の存在は大切です。
今年「丁酉」は「正官 帝」は仕事上の喜び、または素敵な男性との出会いのチャンスに恵まれる年です。今までの備えが良い意味で評価される年ならではの輝きですね。大運の流れも今後を味方する流れとなっています。過去にも国連の女性親善大使を務めた経歴がありますし、これからも慈善活動などで「傷官」を良い方へ活かすことが、ハリウッド女優としての品位につながることでしょう。

記:越山真知央

 

傷官

人もそうですが、占いの中でも誤解されやすい用語や星があります。
通変星「傷官」も、その一つではないでしょうか。特に女性で命式内にある方は、過去占ってもらった際「結婚できない」と言われたことがあるといった例をよく聞きます。どの星もそうですが、長所もあれば短所もあり、このような偏った判断は適切ではありません。
ご自身の運を守るために、「傷官」の要素を観ていきましょう。
「傷官」は凶星です。漢字を見ても鋭さを感じる印象の通り、勘の鋭さに優れ、命式内にお持ちの方はシャープでクールな格好良さが魅力、プライドは人一倍高いタイプです。警戒心も非常に強いことから、人を見抜く力を持ち備え、その個性から人とは群れず我が道を行く一匹狼のようなところがあります。頭の回転は速く、アイデアも豊富に浮かんでくるタイプゆえ、臨機応変に振る舞うことは抜群で、また逸早く問題点に気付くことから、弱った人や困った人を放っておけない正義感の強さがあります。
吉作用ばかり観ると、シャープで格好良く思える星ですが、当然凶作用もあります。
感受性の強さ上、デリケートさ寂しさに敏感で、傷つきやすいタイプです。警戒心の強さ、また鋭さのあまり、トゲのある言葉を発し知らぬうちに人を傷つけることもあります。また良くない方に働けば、人の短所や欠点ばかりに着眼し、必要以上に追い込んだり、逆手に取り策略的に責めたりすることがあります。「傷官」は「官星」を剋す関係から、官星の意味するところを損う心配があります。年運に廻れば、仕事、健康上のトラブルを過度に危惧する傾向もあり、鋭さ故に、凶作用ばかり目を向けられるからこそ、誤解が生じやすいのでしょう。
「官星」は仕事の星であり、女性から観ると男性の星でもあります。「傷官」が剋す役割を留めるよう、吉作用を意識しながら活用したり、ボランティア精神に励んだりするといいですね。特に中心星「傷官」の方は、調和を保つタイプではなく、独自の個性を発揮することが強みなので、人のトラブルに目を向け助ける仕事、また技術・芸術の特性があるならば徹底的に磨き専門職とするといいでしょう。また発言力があることから、喋る仕事もいいですね。女性にとっては子供の星でもありますので、子供が大好きで育むことを惜しみなくできることから仕事としても適確です。ただパートナーは相性を選ぶので、結婚の時期共々重視することが大切です。
このように持ち備えたものを一方的に否定したり拒絶したりするのではなく、その 星の特性を正しく理解することや 行動を変えることで、運は大きく変わっていきます。
色々な角度から観ることで、物事を正しく判断しましょう。

記:越山真知央

今年の顔 ディーン・フジオカ氏

毎年恒例となった「流行語大賞」や「今年の漢字」など、年末は今年を象徴する数々のキーワードが話題となっています。では「今年の顔」は何方かわかりますか?今月 7 日発表された「 Yahoo !検索大賞 2016 」では、俳優のディーン・フジオカ氏が大賞受賞となりました。思えば昨年度下半期 NHK 朝の連続テレビ小説「朝が来た」では五代才助役を演じ、一躍時の人となり、現在も CM やドラマなどで人気を得ています。

ディーン・フジオカ 様
1980 年 8 月 19 日生まれ
年 庚申(壬) 偏官 偏印  絶
月 甲申(壬) 比肩 偏印  絶
日 甲子(癸)       印綬  沐
空亡  戌亥

五行 「木」 2 、「火」無、「土」無、「金」 3 、「水」 1

日干「甲」は陽の木、大木の様に力強く真っ直ぐに伸びるイメージで誠実で真面目なタイプ、自分の意思を曲げない頑固で融通性には乏しい一面があります。脇目も振らない一途さはとても強そうな印象ですが、意外にも傷つきやすく挫折には弱いところがウィークポイントです。
年、月、日とも陽干陽支であり、男性的で頼りがいがあり攻めには強いでしょう。
日支「子」は月支、年支「申」と三合半会し、身内や仲間そして更に幅広いネットワークの中での調和、ハーモニーを意味します。人受けの良さ、印象の良さがあり、味方をしてくれます。
中心星は「偏印」、通変星の中で最もいそがしく動き回る星であり人気運を表します。人と群れるのではなく独自の個性を押し出す偏業が向き、物質的なものよりも精神性を重んじます 。俳優業には魅力のある星ですね。ただ刺激を求め熱中する反面、長期に及ぶと飽きっぽいところがあり、冷めやすさもありますので、肝心なところで軽率さが出ないような注意が必要でしょう。全体の通変星を観て「偏印」 2 つ「印綬」 1 つ、より一層の心の趣きが影響力を生む力を持つことと、また母親の存在が大きく関係する事が読み取れます。
日干の十二運「沐」は異性への魅力を醸し出すオーラを持ちながらも、心が揺れ迷いやすさから決断力の乏しさがあります。月柱、年柱の十二運「絶」は人気運の星であり、また田舎ではなく都会、舞台が大きければ大きいほど華やかな輝きを発することが出来ること、先に書いた三合半会を合わせて観ると幅広い層からの人気を得られることが重ねてみえます。
特に「沐」「絶」を持つ方は、芸能人にとって有利な星となりますし、命中を総合的に観ても天職を歩んでいるといっても過言ではないようです。

これまでの主な出来事
24 歳  2004 年 甲申 比肩 絶(月柱・干支併臨の年)
ファッション雑誌編集者にスカウトされ、香港を拠点にモデルとして芸能活動を開始。
26 歳  2006 年 丙戌 食神 養
台湾ドラマの創始者とも言える柴智屏氏と出会い契約。台湾デビューを果たす。
32 歳  2012 年 壬辰 偏印 衰(三合会局の年)
結婚。
34 歳  2014 年 甲午 比肩 シ
NHK BS プレミアム「撃墜 3 人のパイロット」で、日本のテレビドラマに初出演。
36 歳  2016 年 丙申 食神 絶
ドラマ「あさが来た」で第 88 回ドラマアカデミー賞、 ザテレビジョン特別賞、東京ドラマアウォード助演男優賞受賞。
第 3 回 Yahoo! 検索大賞。(パーソンカテゴリ 俳優部門大賞)

年々、華々しい活躍となっていますね。
来年「丁酉」年は「傷官 胎」の年回りです。攻めではなく守りに徹し、自らの技芸に力を注ぎ込み見返りを求めず打ち込むことが開運法です。今の仕事に慢心することなく「甲」の着実さを活かしながら、今後さらなる大きなフィールドでの活躍を期待しています。

 

記:越山真知央

 

 

アメリカ大統領選挙の勝敗

11月、今年最も世界中が注目したといっても過言ではないアメリカ大統領選挙でした。様々な憶測が飛び交う世論の中、直前の下馬評ではヒラリー・クリントン氏が優勢と囁かれていましたね。開票が発表される毎に驚きに湧き上がり、やがては株価までもが大きく変動した日、結果はドナルド・トランプ氏の勝利で次期大統領の座を獲得しました。
四柱推命で観ると、勝敗の風向きは運勢そのものが明暗として表れています。

ドナルド・トランプ様
1946年6月14日生まれ
年 丙戌(辛)印綬 食神 養
月 甲午(丙)正官 印綬 建
日 己未(丁)    偏印 冠
空亡 子丑

大運 ~68歳 辛丑 食神 ボ
年運 丙申 印綬 沐

トランプ氏は日干「己」、陰の土で粘り強く我慢強いタイプ、信念は曲げず地味でコツコツしたことも無理なく出来ます。ただ融通性には乏しく、急激は変化への対応は苦手とし頑固な一面があります。日柱と干合支合していることと未日生まれからは、ご自身の持つ家庭や社員との関係の良さ、調和し良いもので大切にしていることを表しています。
中心星は「印綬」意外にも商売に長けるタイプではなく、精神性を重んじ自身の知識を発揮できる教え導くことが向いています。金銭ではなく自身の気持ちが態度となり行動として表れます。日の十二運「冠」世話付きで面倒見がよく人の世話をすることで運を切り開くことが出来ます。
年運は「印綬」先祖の守り、起死回生の星で、受験や名誉事には強い追い風となります。

ヒラリー・クリントン様
1947年10月26日生まれ
年 丁亥(壬)印綬 偏財 絶
月 庚戌(戊)食神 比肩 冠
日 戊寅(甲)    偏官 長
空亡 申酉

大運 ~75歳 丁巳 印綬 建
年運 丙申 偏印 ビ

クリントン氏は日干「戊」、陽の土で頼りがいがある姉御肌タイプ、情に厚く何かをやり遂げようとする時も諦めず粘り強く押し進めます。周りの状況に合わせるのは苦手とするところがあり、人や状況に合わせられる柔軟性には乏しいタイプです。
年柱「亥」と日柱「寅」は支合し、また年柱の十二運「絶」であることから、幅広い層からの人気が多く得られる強みを持っています。
中心星は「比肩」プライドが高く自力の押し出しにより勝負できる環境が向いています。勝負や競争を意識すれば、実力以上のものが期待できるでしょう。
十二運は「長」、マイペースで自分のペースを乱されるのを嫌います。批判、邪魔により遮られることには強い反発をみせます。
今年の年の干支は「丙申」、彼女は申酉空亡でその年は衰運期、かつ日支「寅」と年支「申」は冲となり仲違いの関係、大運の「巳」と重なれば三刑成立となり、勝負事ならずとも全体運が不調となる年回りとなっています。前々からの問題事が表向きになり、足元が不安定になる出来事に惑わされたのもうなずけます。

運勢から観てもトランプ氏優勢な年となっていました。
もちろん四柱推命の運勢だけでは勝敗は判断できませんが、運の風向きを捉えた上で概ねの予測ができます。運勢が厳しいのであれば、より以上の細心の注意を払う事、表面上の物事だけで安易に判断することなく入念に過ごすことで大難を小難にできるのです。

 

記:越山真知央