接木期

接木期とは、人生の中で三十年に一度訪れる運気の切り替わりです。
十年毎に変わる大運をみて、亥子丑(水冬)、寅卯辰(木春)、巳午未(火夏)、申酉戌(金秋)の影響を受けながら推移していく中、次の季節へと差しかかる年の前後一年を含め三年間が該当します。
人生上の大きな曲がり角に差し当たる時期ですので、季節の変わり目と同様に注意の年であり変化を伴う衰運期と捉えます。年齢や現状の中で起こりうる変動に巻き込まれやすい運気に遭遇の時期でありながら、空亡や刑・冲・害が重なれば、運勢上より注意が必要かつ試される人生の中でも逆風に見舞われ赤信号の点る時です。特に健康上、仕事上、人間関係の不和など、マイナス面が色濃く出ることが予測されます。
四柱推命では人生の中で数回訪れる接木期を事前に知ることが出来ます。天気予報を見て傘を備える様に、運気の流れを知り行動することは自身を守る手段です。焦りの出る時ですが、そのような時こそ果敢に立ち向かうのではなく、しっかりと地に足のついた慎重な態度つまり守りに徹することが何よりの時、何も知らないままに嵐の中を彷徨うことのないよう対処法を考えることが大切とされます。

記:越山真知央

世界のビリオネア

日本版2016年7月号「Forbes」(フォーブス)に、2015年度世界のビリオネアランキングが掲載されていました。
ニューヨーク
国別では、1位アメリカ540人、2位中国251人、3位ドイツ120人、以下インド、ロシアと続き、日本は15位27人でした。

1位から10名の方の四柱推命の命式表出してみました。

1.ビル・ゲイツ氏
マイクロソフト共同創業者(アメリカ)
総資産750億ドル(2014年度1位)
1955年10月28日生まれ
年柱 乙未(己) 傷官 正官  養
月柱 丙戌(戊) 偏財 偏官  冠
日柱 壬戌(戊)     偏官  冠
空亡・子丑

2.アマンシオ・オルテガ氏
インディテックス(Zaraなど)創業者(スペイン)
総資産670億ドル(2014年度4位)
1936年3月28日生まれ
年柱 丙子(癸) 印綬 偏財  絶
月柱 辛卯(乙) 食神 偏官   ビ
日柱 己酉(辛)     食神  長
空亡・寅卯

3.ウォーレン・バフェット氏
バークシャー・ハサウェイ会長兼CEO(アメリカ)
総資産 608億ドル(2014年度3位)
1930年8月30日生まれ
年柱 庚午(丁) 偏印 正財  胎
月柱 甲申(庚) 食神 偏印  長
日柱 壬子(癸)       劫財  帝
空亡・寅卯

4.カルロス・スリム・ヘル氏
通信産業に多大な影響を持つ実業家(メキシコ)
総資産500億ドル(2014年度2位)
1940年1月28日生まれ
年柱 己卯(乙) 印綬 正財  胎
月柱 丁丑(己) 正官 印綬  ボ
日柱 庚午(丁)       正官  沐
空亡・戌亥

5.ジェフ・ベゾス氏
Amazon創業者・CEO(アメリカ)
総資産452億ドル(2014年度15位)
1964年1月12日生まれ
年柱 癸卯(甲) 傷官 偏財  胎
月柱 乙丑(癸) 正財 傷官  ボ
日柱 庚申(戊)       偏印  建
空亡・子丑

6.マーク・ザッカーバーグ氏
Facebook創業者・CEO(アメリカ)
総資産446億ドル(2014年度16位)
1984年5月14日生まれ
年柱 甲子(壬) 偏官 偏財  胎
月柱 己巳(庚) 劫財 食神  建
日柱 戊申(壬)             偏財   ビ
空亡・寅卯

7.ラリー・エリソン氏
オラクル・コーポレーション共同設立者(アメリカ)
総資産436億ドル(2014年度5位)
1944年8月17日生まれ
年柱 甲申(壬) 傷官 劫財  シ
月柱 壬申(壬) 劫財 劫財  シ
日柱 癸丑(癸)     比肩  冠
空亡・寅卯

8.マイケル・ブルームバーグ氏
ブルームバーグ創設者(アメリカ)
総資産400億ドル(2014年度14位)
1942年2月14日生まれ
年柱 壬午(丙) 偏財 偏印  帝
月柱 壬寅(丙) 偏財 偏印  長
日柱 戊戌(丁)       印綬  ボ
空亡・辰巳

9.チャールズ・コーク氏
コーク・インダストリーズ会長兼CEO(アメリカ)
総資産396億ドル(2014年度6位)
1935年11月1日生まれ
年柱 乙亥(壬) 偏財 傷官  沐
月柱 丙戌(戊) 正官 印綬  冠
日柱 辛巳(丙)     正官  シ
空亡・申酉

9.デビット・コーク氏
コーク・インダストリーズ取締役副社長(アメリカ)
1940年5月3日生まれ
総資産396億ドル(2014年度6位)
年柱 庚辰(戊) 偏財 食神  冠
月柱 庚辰(戊) 偏財 食神  冠
日柱 丙午(丁)       劫財  帝
空亡・寅卯

日干五行は、火=1人(丙1人)、土=3人(戊2人、己1人)、金=3人(庚2人、辛1人)、水=3人(壬2人、癸1人)です。昨年2015年の干支は「乙未」であり、年の天干「乙」は五行で木に該当します。日干五行を軸に「土」から「木」をみると官星(仕事の星、他)にあたり、「金」から「木」をみると財星(金銭の星、他)にあたり、「水」から「木」をみると泄星(ろうせい)(金銭を生む、技芸の星、他)にあたります。
中心星においては、劫財=1人、食神=2人、傷官=1人、偏官=2人、偏印=2人、印綬=2人となっています。財星(偏財、正財)=0人だったのが意外でしたが、10人中9人は財星を命中に持っています。
なお『空亡』にあたる方はいませんでした。
中でも前年16位から6位に大躍進となった、「Facebook」の創設者であるマーク・ザッカーバーグ氏に着眼しますと、生まれ日の干支は『戊申』です。大運は28~37歳迄「偏財 ビ」、昨年運「正官 衰」と仕事面での充実に有利な流れとなっています。
第1位のビル・ゲイツ氏はマイクロソフト社創始者の一人で、実業家だけではなく慈善活動家や技術者として大成功を遂げています。近未来の話題となっている自動運転、コンピュータによる囲碁対局等の人口知能も彼の存在なくして語れず、社会の仕組み、人々の生活自体も大きく変わる要素となりました。ご自身の才能を知り、動くべき時を知り、チャンスを掴みとられてきたのでしょうね。
四柱推命では、仕事、健康、人間関係、相性、金運などの一生運を読み取ることができます。お金やモノは確かに必要なものですが、果たしてそれだけでしょうか?命式が良いから大金持ちということではなく、またお金が沢山あるからといって幸せという事でもないようです。それぞれ生まれ持った宿命から星を活かしながらも、自身の頑張り、数多くの選択、積み重ねこそが運を引き寄せるのではないでしょうか。

記:玉木仁邦

相性

相性とは不思議なもの、年齢が近いから、背格好が同等だから合うというものでもなく、またビビビッときた直感が定かということもありません。これから良きパートナーを選ぶ段階にある方達へ、参考にしていただけると有効な占いがあります。それは生年月日から占う四柱推命です。お互いの命式表(人生カルテのようなもの)からは、様々な角度から相性を観ることが出来ます。中でもそれぞれの生まれ日の干支を基準に判断してみると、何となく馬が合う、一緒に居て心地よい関係の方に該当することが多いものです。

☆ 干合
お互いの「十干」を観ます。
甲と己
丙と辛
戊と癸
庚と乙
壬と丁

☆ 支合
お互いの「十二支」を観ます。
子と丑
寅と亥
辰と酉
午と未
申と巳
戌と卯

☆ 三合
お互いの「十二支」を観ます。
申子辰(申と子、子と辰、辰と申)
寅午戌(寅と午、午と戌、戌と寅)
巳酉丑(巳と酉、酉と丑、丑と巳)
亥卯未(亥と卯、卯と未、未と亥)

目には見えない糸でつながれた相性からは、考えも雰囲気も全く違うのに何故かフィーリングが合う調和から思わずうなずいてしまうものを実感します。生まれ日の干支は「万年暦」から簡単に割り出すことができますし、男女関係だけではなく仕事における人間関係や親子関係を観ても面白いですよ。

 

記:越山真知央

 

 

干支併臨の年

干支併臨の年とは、生まれ日、月、時間に該当する 干支が年運にめぐってくる年のことで、吉か凶はっきりとした出来事が起こる年となります。
どのような傾向になるかは、前年どのような年であったかが大きく左右します。問題事があればそれを引きずり、穏やかな年だったならば追い風吹く年となります。 今年の干支は「丙申」(ひのえさる)ですので、この干支が月柱・日柱・時柱にある方は干支併臨の年となります。
今年に入っての相談事例で結婚を意識して尋ねられたケースがありました。

Aさん(女性)

1981年9月15日生まれ

年 辛酉(庚) 正財 偏財 シ

月 丁酉(庚) 劫財 偏財 シ

日 丙申(戊)     食神 ビ

空亡 辰巳

「木」なし、「火」2つ、「土」なし、「金」4つ、「水」なし

日干「丙」は陽の火、活発でエネルギッシュなタイプ、喜怒哀楽が表情に出やすく気分の変わりやすさがあり継続性には乏しい一面があります。また火は文明・文化・芸術を表し、それらへの関心事の強さと才能を秘めています。日柱の「丙」と年柱の「辛」は干合しているので、幅広い人との調和・ハーモニーを保つ人当たりの良さがあります。年支「酉」と月支「酉」は自刑しており、自らの発言・行動によって誤解を招きやすいタイプなので、注意が必要とされます。
中心星は「偏財」明るく社交的で駆け引き上手なタイプ、やや優柔不断なところもありますが、数字事には関心の強さもあり金銭を扱う仕事や商売の適性があります。通変星全体を観ましても「正財」1つ「偏財」2つと財星の大過、そして日柱には「食神」もあります。月柱の上の「劫財」にも勝って財運の強さをお持ちです。また父親との縁の深さがあります。全体に吉星の割合が多く、何か頼まれたらNOとは言えないでしょう。
日の十二運は「ビ」、周囲に配慮する優しい性格で、きれい好きなあまり潔癖症といった特徴があります。年柱「シ」月柱「シ」とどの十二運も控え目なので、いざという時の決断力の乏しさがあります。
「丙申」年の今年は日の干支併臨の年となり、前年に不安要素がないのであれば勝負の出来る勢いの強さがある年です。Aさんの命中には男性の星「官星」がなく男性運の弱さがあり、相性を選びます。しかし「比肩」という新しいスタートには新しい出会いも大いに望めます。行動するなら今年、いい男性にめぐり合えますよ、と背中を押すアドバイスを致しました。ラッキーカラーは黒、吉方位についてもお伝えし旅行の際役立てるよう助言しています。勝負をするときは運勢の晴れ間を狙うこと、占いを正しく知れば運を味方につけることが出来ます。
生涯の上で最高の年となりますよう好運を祈ります。

記:越山真知央

アスリートの幕引き

先日、日本女子サッカーリーグ・INAC神戸レオネッサ所属の澤穂希氏が現役引退を発表しました。澤氏といえば「なでしこジャパン」を世間一般に浸透させた立役者です。座右の銘は「夢は見るものでなく、かなえるもの」と掲げ、試合に女子サッカー存在のアピールにと尽力し続ける姿勢にはアスリート以上の魅力と人徳を感じずにはいられません。どのような星を持ち合わせた人物か、また引退の時期について四柱推命で観ていきましょう。

澤 穂希 様
1978年9月6日生まれ
年 戊午(丁) 印綬 偏官  ビ
月 庚申(庚) 劫財 劫財  帝
日 辛未(己)    偏印  衰
空亡  戌亥
五行 「木」無、「火」1、「土」2、「金」3、「水」無

日干「辛」は陰の金、物事を細かくシャープに捉え勘の鋭いタイプです。繊細な心の持ち主で周りへの配慮も抜群ですが、気付きの多いあまり神経質になりやすく取り越し苦労をしてしまうことも多いです。
日支の「未」は家族や身内を大切にします。仲間意識が強い上に日支「未」と年支「午」は支合していますので、周りとの調和を大事にしますし、人受けも良いタイプでしょう。サッカーは個人競技ではなく団体競技ですので持ち前の勝負強さと周囲との調和が同居する澤氏の人柄は、チームメイトからの支持も厚いことが読み取れます。
五行をみますと日干五行「金」の大過となり、命中の通変星をみても「劫財」2つあり自星の大過となるので、体力・気力ともに長けスポーツ選手としてはとても有利な上に、中心星は「劫財」で、行動力・パワーに満ち溢れ人がやり遂げられない事をやり抜く強さを持っています。負けず嫌いで勝負事にもめっぽう強くスポーツ選手には優越な星を持っていますが、日の十二運は「衰」で、控え目で保守的なので表立った迫力に欠けます。
また彼女の命式には「印綬」「偏印」と母親を表す印星が2つあり、どんなに忙しくても試合を見に行き常に励まし続けたという母親との縁の深さが刻まれています。

2011年 辛卯 比肩 絶
2011FIFA女子ワールドカップ・ドイツ大会ではキャプテンとして出場、日本サッカー史上初のW杯優勝に大きく貢献。日本人初となるW杯での得点王とMVPの二冠を達成。
「比肩」は勝負事に良い年であるとともに、月支の「未」と「卯」は三合半会となり物事が順調に進む事を表しています。一般的に知名度が低かったサッカー女子「なでしこジャパン」の存在を轟かす機会に恵まれ、これまでの鍛錬の成果が開花した年となりました。

2012年 壬辰 傷官 ボ
3月ポルトガルで開催されたアルガルヴェ・カップ2012の遠征中に体調不良あり。帰国後「良性発作性頭位めまい症」と診断され、日韓女子リーグチャンピオンシップやキリンチャレンジカップを欠場。4月なでしこリーグ第2節福岡J・アンクラス戦で実戦復帰。
ロンドンオリンピックでは、決勝で敗れたものの五輪で初の銀メダルを獲得。残念ながら得点することはできなかった。
この年、一時は引退もささやかれていた澤氏ですが、「サッカー選手としてはやれるまでやりたい。自分の中で『ここまで』と決めると、それ以上の成長がない。一度きりのサッカー人生なので。」とコメントしていました。「傷官」の年は仕事上のトラブルを抱えやすい運気となりますので体調面には注意が必要であり、挫折してしまいそうな気持ちに追い遣られていたのかもしれません。しかし衰運期となる年に辞めてしまうと後々後悔が残ってしまいます。ここで踏みとどまり現役続行したことは勇気ある選択だったでしょう。

2015年 乙未 偏財 衰
今季限りの現役引退を発表。
スポーツ選手というのは経験が大きく加味しながらも、いつかは体力的年齢的なことを無視できない時期に差し掛かります。惜しまれる報道ではありますが、空亡などの衰運期ではないところでの引き際は理想的な勇退です。

選手生命に終わりを告げても生きている限り人生に終わりはありません。
いつか指導者へと志のある澤氏の第二の人生にエールを送りたいですね。

 

記:越山真知央

 

 

魁罡とは

四柱推命の神殺の一つに魁罡(かいごう)という星があります。60ある干支の中で「戊戌」「庚辰」「庚戌」「壬辰」が該当し、その日に生まれた方が魁罡日生まれとなります。
「魁」はさきがけ、頭領という意味があります。その漢字を含む花魁(おいらん)とは江戸時代から明治にかけて存在した吉原遊廓の遊女の中でも一際位の高い女性に名付けられた肩書きであるように、魁罡日生まれの方は期を得れば「高嶺の花」の様な存在といったような別格さと儚さを持ちうることができます。
しかし何でもオールマイティではなく咲くべきところに咲くといった一芸に秀でる要素が大きく、芸能人やその道に生きるといった勝負事の大きく関わる分野で活躍する方が非常に多く見られます。
一般によく知られる著名人の方を取り上げてみましょう。

【戊戌】
男性:オダギリジョーさん・藤原竜也さん・亀梨和也さん
女性:北川景子さん・松たか子さん・三船美佳さん

【庚辰】
男性:大沢たかおさん・佐藤健さん・小澤征爾さん
女性:安室奈美恵さん・武井咲さん・中山美穂さん

【庚戌】
男性:羽生善治さん・玉山鉄二さん・杉良太郎さん
女性:桐谷美玲さん・きゃりーぱみゅぱみゅさん・壇蜜さん

【壬辰】
男性:東山紀之さん・ダルビッシュ有さん・田原俊彦さん
女性:広末涼子さん・木村佳乃さん・加護亜依さん

上記の例をとってもおわかりのように、特に女性においては容姿端麗な方が多くみられます。わがままさや奇想天外な振る舞いと発想こそが、人が成し遂げることの出来ないことをやり遂げる強さとなり輝ける可能性を秘めているのです。
しかし人一倍天職に出会えるかどうかが成否の鍵となりますので、もし出会うことができない場合は「宝の持ち腐れ」となり開花できず不完全燃焼となり不平不満を多く抱える事や迷走することだってあるのです。
特長としては、気性の激しさと独自の感性を強く持ち備え、人とは違った発想で周囲の人を驚かせることがあります。また父親との縁が薄くなる傾向もあるようです。安定ではなく波乱万丈さを伴うところでこそ本来の力を発揮することができるのです。

”異”から更に”偉”への進化こそが、魁罡日生まれにとっての開運法となるでしょう。

 

記:越山真知央

 

 

天才パティシエ

 

今パリで絶賛されているショコラティエは、地元兵庫でも有名な小山進氏である事を皆さんご存知でしょうか。昨年は世界最大級のチョコレートの祭典「サロン・デュ・ショコラ・パリ」で最高位の評価を得ました。「えっ!日本人が?」と驚きますが、確かに彼の作る洋菓子は他とは一線を画するものがあり、世界で評価された事は私事のように嬉しいニュースです。

四柱推命から彼の成功の要因を探ります。

 

小山進氏      1964 年2月 6日生まれ 50歳

年 甲辰 (乙) 劫財 比肩 冠

月 丙寅 (戊) 傷官 正財 帝

日 乙酉 (庚)    正官 絶

空亡 午未  木3  火1  土1  金1  水0

 

やはり粘り強い「乙」の方です。

命式から剛柔合わせ持つ性格が浮かび上がってきました。

この方は日干五行(木)の大過で通変星も比劫の大過ですので非常にエネルギッシュで、思いを貫く意志の強さは抜群です。実力勝負の世界には向いています。傷官は自星から力をもらっているのでより以上に働き、アイデア、技術の才能は天性のものをお持ちです。まさにパティシエは天職と言えるでしょう。

日干の「乙」はきめ細やかで几帳面です。また中心星の正財は生真面目で誠実な性格を表しています。お菓子作りは計量が大切な要素ですのでこれもしっかり活かされています。その著書で「心配性だから成功できた」と自認なさるのも頷けますね。

36才の「正官」干合年に会社を設立され、星を見方にグングン成長していきますが、一歩ずつ着実な歩みで現在の成功に至ります。正財のなせる業でしょう。

恵まれた星を持っていても彼のように成功する人は稀有でしょう。「普通の事をしてきただけ」と本人は語っておられますが、そのレベルの高い「普通の事」を続けてこられた事が何よりも凄い事だと思います。

日柱の十二運の「絶」があり、年支の「辰」と日支の「酉」は支合しているのでこれからもますます活躍の場を広げていかれるでしょう。

ただ今年は真空亡年になります。いつも以上に細心の注意を払わなければなりません。

これからも極上のスイーツで私たちに幸せにしてくださる事を願っています。

記:丹羽央璃

 

 

四柱推命によるノーベル賞受賞者の特徴

 

日本人の歴代ノーベル賞受賞者は1949年の湯川秀樹氏を筆頭に今年受賞された中村修二氏、天野浩氏、赤崎勇氏を含めると総勢21名いらっしゃいます。

日本人では化学、物理学方面の理系の方が大半で経済学者は一人も受賞されておりません。皆さんの生年月日から四柱推命による命式を出しまして、その傾向を探ってみました。

 

まず、日干五行(木、火、土、金、水)では『木』が半数近くを占めていました。

すべての星の中で最も粘り強く、最後まで諦めずにやり抜く、蔓のようなしなやかさも備えた『乙』が一番多く、次に真面目で実直な責任感が強い性格の『甲』です。同数でカンが鋭く客観視できる『辛』。『丙』だけ0でした。

 

ここで陰陽の観点から観ますと、日干が『陽』(甲、丙、戊、庚、壬)よりも『陰』(乙、丁、己、辛、癸)の方がはるかに多い事も興味深い事です。先頭に立たず、周りに従いながら力を養っていく『陰』の方が結果を出しています。

 

中心星は組織の中で出世していく『正官』が最も多く、二番目は独創性に秀でて機転の利く『偏印』でした。自己主張の強い『比肩』『劫財』ではありません。

 

日柱の十二運は目上(スポンサーといったところでしょうか)の引立てで運を開く『養』と、意外ですが何事に対しても“決めつけない”『沐浴』が多い結果です。オリンピックのメダル獲得者の『帝王』、『建禄』が多いのと比較すると面白いですね。

 

以上、大変興味深い傾向を識る事ができました。

 

記:丹羽央璃

 

天戦地冲の年

天戦地冲の年は何方にも60年に1年訪れる要注意の年です。

何だか穏やかではない年を意味することは文字を見ても連想できるでしょう。

天で戦い地で衝突すると書くこの年回りは、まさに台風真っ只中で雨風の吹き荒れる運勢であることを表します。

四柱推命でご自身の生まれ日の十干からみた通変星が偏官に当たり、かつ十二支が冲となる年です。

偏官とは仕事の星(女性にとっては配偶者・男性の星)であり、また身を剋する星でありますので、その面のトラブルの警告です。

立場・地位・ポストが高いほど雲泥の差が大きく現象面に出やすい傾向があります。

また健康上に不安のある方はもちろん、特に中年期以降の年齢層の方は健康により以上の注意をするといいでしょう。

このような衰運期には何かと慌てふためいてしまいがちですが、暗雲立ち込める時だからこそ勇み足にならず受け身に徹することが肝要です。

事前に運勢を知り落ち着いた行動をすることで大難を小難に変えることも出来ます。

難題を乗り越えることが得る喜びにつながることもありますので、嵐が過ぎ去るのを待ち冷静になることです。

今年、天戦地冲にある生まれ日の干支にあたるのは『戊子』の方です。

今年は『甲午』年、十干『戊』から見て『甲』の通変星は偏官にあたり、十二支『子』と『午』は冲します。

また『戊子』は午未空亡となりますので、衰運期が重なりなお一層の警告を発しています。

STAP細胞の論文問題で捏造疑惑の渦中にある小保方晴子氏も『戊子』日生まれ、去年の干合年の運気とは正反対の現象が起こっていることはみなさんご周知のとこでしょう。

昨日の記者会見は見るに堪えない運気の作用を感じずにはいられませんでした。

 

記:越山真知央