先月、女優・樹木希林さんが75歳で旅立たれました。
お若い頃からドラマやコマーシャルで個性的な役柄を演じ、またプライベートもパートナーの内田裕也さんと別居婚で注目されるなど、話題性にも事欠かない方でした。お別れの際に内田さんが「見事な女性でした」とおっしゃっていたのが印象的でした。
生年月日の干支をみますと、年「壬午」、月「癸丑」、日「癸酉」となります。年月日とも十干の五行は(水)であり、水の性状としては器や環境によって姿形を変える事ができる柔軟性に優れるので、色々な役柄を演じる特性があり職に生かすことができます。五行では、木なし、火1つ、土1つ、金1つ、日干の水が3つとなり、木が欠けています。
五行相性の関係では、水は木を育てる関連性がありますので、育つ木があるのとないのでは大きな違いとなります。生まれ日の日干「癸」(水)から五行相性について観ると、木は自分自身が生み出すものであり、技芸などの才能も意味します。しかし、彼女の場合(木)が欠けウイークポイントとなっているので、(木) を補うことでカバーできます。
また、名前は、旧芸名・悠木千帆より、樹木希林に改名されています。命名された時、辞書をみて語呂の良い言葉ですぐに決めたとおしゃっていましたが、姓名判断による占いの目線から観ても、彼女を活かすための手法を感じる事ができます。樹木希林の漢字には(木)が4つあり、四柱推命の五行で3つある(水)の関係を観ると、沢山の水は沢山の木を育てることとなります。また、自ら生み出す豊かな技芸と教養、鋭い感性を次から次へと、とめどなく生み育てることができます。何時も相手を思いやり、肩肘を張らずに淡々とお話されていたのも、ご自身の豊富な経験と謙虚さがなせる業かもしれません。
手相の頭脳線を観ても、月丘に向かい流れていますので、夢やロマンを追い求め精神的なものを大切にする方なので、地位とか名誉とかをあまり気にされないところがあります。ご自身の理想を追い求め、芸術センスも抜群です。また、頭脳線は計3本あり、マルチな才能に優れ、何をしても器用で多芸な面があります。生き様を曲げることなく「生」を全うされたことに敬服するとともに、ご冥福をお祈り申し上げます。
記:玉木 仁邦