先週は台風7号の通過後、西日本に連日の大雨・土砂災害警報等の影響そのままに、自然災害という大きな爪痕を残しました。川の氾濫、堤防やダムの決壊、土砂崩れは容赦なく人々の生活をのみ込み、200人を上回る尊い命が奪われ、平成最悪の被害と報じられる程、年々水害は増加の一途を辿っています。どんなに文明が進み、便利な世の中になっても、自然の前に人間とは小さな存在だと思い知らされ、また五行の成り立ちを実感すると共に、何とも感慨深く考えさせられます。
易の八卦の一つ「坎」の正象は「水」、困難・悩み・障害の意味があります。また六十四卦には四大難卦「水雷屯」「坎為水」「水山蹇」「沢水困」があり、どの卦にも「水」が含まれ、苦難・難航・苦境を示しています。躍進ではなく注意の時とみて、今はとどまり再起の時を待つこと忍耐が必要とされます。しかし陰極まれば陽に転ずるのが世の常、希望を捨てず、前を向くことが何より肝心とされます。
続く今年の7月、今度は「危険な暑さ」と称されるかつてない暑さに覆われ、連日熱中症を引き起こさないようにと危ぶまれています。容赦なく到来する自然の驚異、今まで体験したことのない夏を過ごすことになりそうです。被災地の復旧も、過酷な作業と忍耐を迫られることでしょう。水分・栄養補給はもちろん、できるだけ休息をとるように努め、どうぞご自愛ください。
また当協会が「占い」を通じてお手伝いできる場があるなら、お声掛けしていただければと思います。
西日本豪雨最後になりましたが、この度「西日本豪雨」に見舞われた人々に、謹んでお見舞い申し上げます。

記:越山 真知央