見事な女性

先月、女優・樹木希林さんが75歳で旅立たれました。
お若い頃からドラマやコマーシャルで個性的な役柄を演じ、またプライベートもパートナーの内田裕也さんと別居婚で注目されるなど、話題性にも事欠かない方でした。お別れの際に内田さんが「見事な女性でした」とおっしゃっていたのが印象的でした。
生年月日の干支をみますと、年「壬午」、月「癸丑」、日「癸酉」となります。年月日とも十干の五行は(水)であり、水の性状としては器や環境によって姿形を変える事ができる柔軟性に優れるので、色々な役柄を演じる特性があり職に生かすことができます。五行では、木なし、火1つ、土1つ、金1つ、日干の水が3つとなり、木が欠けています。

20181010_5行図五行相性の関係では、水は木を育てる関連性がありますので、育つ木があるのとないのでは大きな違いとなります。生まれ日の日干「癸」(水)から五行相性について観ると、木は自分自身が生み出すものであり、技芸などの才能も意味します。しかし、彼女の場合(木)が欠けウイークポイントとなっているので、(木) を補うことでカバーできます。
また、名前は、旧芸名・悠木千帆より、樹木希林に改名されています。命名された時、辞書をみて語呂の良い言葉ですぐに決めたとおしゃっていましたが、姓名判断による占いの目線から観ても、彼女を活かすための手法を感じる事ができます。樹木希林の漢字には(木)が4つあり、四柱推命の五行で3つある(水)の関係を観ると、沢山の水は沢山の木を育てることとなります。また、自ら生み出す豊かな技芸と教養、鋭い感性を次から次へと、とめどなく生み育てることができます。何時も相手を思いやり、肩肘を張らずに淡々とお話されていたのも、ご自身の豊富な経験と謙虚さがなせる業かもしれません。

20181010_樹木希林さん手相_10月ブログ
手相の頭脳線を観ても、月丘に向かい流れていますので、夢やロマンを追い求め精神的なものを大切にする方なので、地位とか名誉とかをあまり気にされないところがあります。ご自身の理想を追い求め、芸術センスも抜群です。また、頭脳線は計3本あり、マルチな才能に優れ、何をしても器用で多芸な面があります。生き様を曲げることなく「生」を全うされたことに敬服するとともに、ご冥福をお祈り申し上げます。

記:玉木 仁邦

 

 

「みんなのリンゴ占い」ができるまで

当協会15周年パーティーにてお披露目した「みんなのリンゴ占い」、9月15日、書籍としてジュンク堂書店三宮店にて販売開始となりました。現在、3階実用書を取り扱う占いコーナーに表紙が見えるように配置され、販売用は丁寧に一つ一つビニールに包んでくださっています。また、何方にも自由に読んでいただける様に見本も用意しています。

20180920 販売イメージ
この企画を発案したのは名誉理事長である高野喬泰先生、偶然ながらもこの書店にて書籍検索の際にひらめいた経緯があります。草花がお好きで「花」と検索すると4000冊、さらに「占い」と添えると150冊ヒット、次に「動物」と入力してもほぼ同数だったとか。売り場で目を引いたのが「料理王国3月号」、5個立て積みされたリンゴの後ろでほほ笑むシェフの表紙に、再度「リンゴ」で検索「占い」と入力すると0冊のヒット数、ここがスタートでした。早速、役員に考案され、「リンゴ」と「占い」のコラボレーション企画が始まりました。まず、四柱推命の生まれ日をもとに、協会メンバーの鑑定例や個々のデータを持ち寄りまとめました。そして、それぞれに当てはめる12種類のリンゴの設定、普段お目にかかれない品種を含めた選定と特徴細かく分析の上、割り当てられました。本に彩りと楽しさをと添えたのがリンゴキャラクターで、一般的にリンゴ=赤色という概念にどのような工夫をすれば違いが出るかと考え、スターキングデリシャスであればスター=星、シナノゴールドはお金にご縁ありでドルマーク、ゴールデンデリシャスは繊細な感じと該当するメンバーが眼鏡をかけているから等、特徴に加え特異性を出しました。
こうして役員中心となって約6か月をかけ試行錯誤で制作された「みんなのリンゴ占い」は高野先生監修のもとデビューしたのです。私の周囲にも見てもらうと、「当たってる!」「えっ、そうかな」など反応は色々ですが、どの場においても笑顔で楽しんでもらえています。占い好きな人にはもちろん、様々な接点から興味を持っていただけると有り難いです。

記:越山 真知央

 

 

ひずみ

6 月 18日午前 7 時 58 分、大阪北部が震源地となる地震が発生、大阪府高槻市 ( 震度 6 弱 ) を中心とした広範囲を大きな揺れが襲いました。通常ならば通勤・通学に勤しむ人の波も、交通網の遮断によりシャットダウン、関西圏は脆くも非日常へと陥りました。困難に突き当たった時というのはどの様な境遇にあれども、日々の生活を当たり前の様に過ごせる日常が、どんなに有り難いことか思い知らされる時でもあります。同時に辛い出来事というものは、日頃の恩恵を思い知らせてくれる揺さ振りの様にも思えてなりません。

最近、個人の運勢について占っていると、運気はそれ程問題ないにも関わらず、何故か衰運を辿っているケースを観ることがあります。しかし、根本である命式内の星が陰陽どのように働いているか、現状はどうか、これまでの流れはどうなのかと総合的に観ると、なるほど腑に落ちることがあります。命中にある通変星には吉星と凶星があり、一見「吉星は良い、凶星はわるい」と判断しがちですが、吉星にも不足なところがあったり、凶星にも底力の様な強い作用があったりと陰陽があるものです。同じ生年月日の人が、同じ人生を歩んでいないのは、それぞれ全く違う環境・人・状況の中で生きているからです。人に例えれば、健康面の不安がある方に年運に吉運が巡ってきたとしても、やはり健康面には常に留意しないといけませんし、大きな問題を抱えていれば折角の吉運でも補えきれない結果を招くこともあります。年運が枝葉とすれば、現状は風、吹く風が心地良いものであればいいのですが、逆風や強風といった思わぬものであれば運勢も大きく揺らぐことになるのではないでしょうか。人生のひずみは誰にでもあるものですが、そこ吹く風の如く、実態は目に見えず現象として実感してから気付くことが多いのかも知れません。広く深く分析することが大切であります。

2日経った今日も、電車は遅延発生していました。私が乗った電車も目的地直前に、線路トラブルの発生の為、足止めにあいました。一瞬の出来事が、以後の障りになること、傷として残ることも、見方を変えれば「経験」として残ります。様々な経験、現象を通して、より多くの物事を観ていかないといけないのかもしれません。

最後になりましたが、今回の地震により被災された方々に、謹んでお見舞い申し上げます。

 

記:越山 真知央

 

 

吉方位

今日から 4 月下旬、月日が経つのは早いものでゴールデンウィークが近付いてきました。長期休暇を旅先で楽しむ方も多いことでしょう。旅行に使える占いと言えば「九星気学」、本命星から「吉方位」ではないでしょうか。旅行に出掛けると、いつもとは違った風土風景、食べ物、人との出会いから、吉凶様々な刺激を受けることができます。選べるなら吉作用を意識したいものです。
ではご自身の吉方位を観てみましょう。

1.暦の「年齢早見表」から、生まれた年より本命星を割り出す。
(1月1日から2月立春以前に生まれた人は前年の九星が本命星となる)

2. 本命星から今年(2018年)の吉方位を観る。
☆ 一白水星
東北・東・西南

☆ 二黒土星
西南

☆ 三碧木星
北西

☆ 四緑木星
東北・北西

☆ 五黄土星
東・西・西南

☆ 六白金星
東・西・北西

☆ 七赤金星
北西・西南

☆ 八白土星
東・西・西南

☆ 九紫火星
西・東北

3 .歳徳神(恵方)は、一年福徳がある方位であり、何方にとっても吉方位となります。今年「戊戌」年の歳徳神は丙の方・南南西になります。

以上、年の吉方位に加え、月の吉方位、日の吉方位も同時に活用すると吉作用もさらに強く働きます。

吉方位をとらえ「動の運命学」を実占していきましょう。

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記:越山 真知央

写真:赤石 光穂

 

 

 

 

2018年「戊戌」年を占う

繁茂十干「戊」、十二支「戌」ともに五行では陽の土、繁茂の茂と同意語にあたり、樹木が生い茂った状態を表しています。勢いよく伸び行く枝葉があれば、日光が遮られ風通しも滞った部分もあり、そこには虫が発生しやすく梢が枯れたり根が上がったり、根源の傷みを放置すれば全てが腐敗することになり兼ねません。朽ち果てることのないよう思い切って剪定する時、それが「戊戌(つちのえいぬ)」年となります。
現状を照らし合わせてみると、色々な事が思い描かれるのではないでしょうか。
自然災害は、年々増加の一途を辿っています。そして世界に目を向けてみれば、各国間の不協和音、特にアメリカと北朝鮮の関係は冷え込みを増す一方となり、一触即発の状況となっています。日本国内も難題を多く抱え、今後の方針によっては今まで経験したことのない情勢を招く懸念があります。これまで蓄積された物事が一気に爆発するような出来事が勃発し、世の中は急速に移り変わっていきます。
まさに「国難激震の年」となるでしょう。
本来なら当たる占いを期待したいところですが、今年ほど外れて欲しいと思うことはないかもしれません。

記:越山真知央

 

 

命名

この世に生を受けてから生涯使い続ける名前、きっと未来への希望を一心に託し名付けられたことと思います。私自身、色々な方から命名の由来をお聞きするのは好きで、いつも大変興味深く聴いています。親の漢字を一字与えられたり、その当時に活躍した人物や流行の漢字・名前を参考にされたりと、エピソードも様々です。最近はペットの命名や改名をと尋ねられるケースもあり、時代を感じますね。
「名は体を表す」と言われるように、名前は不思議にもしっくり馴染んでいます。占いでは「姓名判断」を活用して、良い名前を命名することができます。「姓名判断」には3つのポイントがあります。

  1. 漢字
    漢字は本来占いの文字、漢字の成り立ちや意味が運を左右します。
    良い漢字を選びましょう。
  2. 画数
    人運位、地運位、外運位、総運位の画数が吉数であること。
    (天運位単独での吉凶判断はしません。他の画数と同数になるときのみ、その画数の意味するところが強まると観ます)
  3.  五行のバランス
    天運位、人運位、地運位それぞれの五行のバランス

    吉相の名前が絶対成功するのか?と問われればそうとは言い切れませんが、チャンスを掴みやすかったり運に味方されやすかったりと追い風となる可能性に恵まれる傾向があります。また個人の名前だけではなく、社名や商品名にも活かすことができます。
    新しい命の誕生に、ぜひお役立てください。

    記:越山真知央

地水師と丁酉

今年に入り、世界情勢の緊迫度が増すのをひしひしと感じます。今までにない空気感、現実を映し出す報道から伝わってくるのは、易経「地水師」の卦です。上卦に「地」下卦に「水」の卦象、地に覆われた水には苦難困難が含まれ、争いの卦とも称されます。争いが事を正しい方向へ導くのであれば問題はなく、そこには「師」の存在が吉凶を大きく左右するものであります。「師」とは学問や技芸を教授する師匠・先生であり、また僧侶・神父・牧師などを敬った意味もあります。また古代中国・周代の軍制(2500人)を称した語でもあります。現世を観るのであれば、今後各国の主要人物と信念が大きく関わってくるでしょう。
一方、今年1月20日のブログで「序奏」と題し綴った「丁酉」年、干支が語る意味を観てみましょう。
十干「丁」は陰の火、漢字をみますと打ち付けた釘の頭を上から描いた文字です。丁の上の一は丙の上の一の続きで、前年の「丙」の年の流れを受け継いでいくことを表しています。下方の「亅」は、対等する新旧や善悪といった対極の動きを示し、互いの勢力が衝突する相ともみます。十二支「酉」は、さんずい偏の「酒」にも含まれ、醸造する器の象形文字です。内側では、溜まっている麹の発酵が盛んな様子から、新しい勢力を生み出すための爆発や蒸発が繰り返されることを表しています。表面上は整い何事もなかったかの様に振る舞い、また誤魔化しが起こる年です。ますます問題山積となる物事に目を背け何とかごまかそうと繕う中、人々の不満は沸々と膨張し我慢の限界に達し、反逆の流れも出てくることでしょう。
どこか「地水師」と「丁酉」を感じずにはいられず、そして現実味を帯びてきたような気配は拭いきれないのですが、今年は「大混乱の年」特に秋口以降は現実味を帯びてきます。
20170420 さくら今現在日本国内では何も変わらぬ様子で歩く人々、私もその一人で今年も大好きな桜を愛で楽しみました。アンバランスさに違和感を覚えながらも、日々の生活を大切に感謝しながら過ごしています。

記:越山真知央

 

地相

占いは、命・卜・相と大きく分けて 3 つに分類されます。
中でも「相」の占いは見た目から判断するもので、主に手相・家相・人相が主流ですね。人においての相があるように、その地を占う「地相」もあります。良い気があれば、その逆もあるように、吉凶が埋まっていることもあります。
日本の歴史においては、都となる地の移り変わりが何度かありました。現在首都である東京は、徳川家康が江戸に幕府を開いたことが始まりなのは、皆さんもよくご存知でしょう。長年に渡り栄える地ではありますが、今の風景には程遠く、かつては湿地帯であり荒地が広がる片田舎だったと言われます。徳川家康の側近として仕えた天海和尚 ( 南光坊天海 ) は、風水と陰陽道「四神相応(東に流水 ( 青竜 ) 、西に大道 ( 白虎 ) 、南に海 ( 朱雀 ) 、北に丘陵 ( 玄武 )) 」に基づき、江戸の地を新たな都へと選びました。現状をみても、東に神田川、西に東海道、南に東京湾、北に富士山が位置するとみなされるように、栄えるべくして最良の地だったのです。
東京それから400 年以上、国の中心核であり重要な役割を司ること、そして人々を魅了し引きつけるパワーが備わった地であり続けることが存在感を物語ると共に、今もなお生き続ける占いの素晴らしさを実感することができるのです。

記:越山真知央

占いとは

当協会のホームページを立ち上げてから早いもので三年が経ちました。
今では数多くの方に閲覧していただけていること、また約60ヵ国の海外からのアクセスもあり、名前通り神戸から国際的に発展する兆しもあり嬉しいところです。
週刊ブログの記事も、月3回アップで綴ってまいりました。
今回は初心に戻り、占いについて書きたいと思います。

占いは大きく分けて、命(めい)・卜(ぼく)・相(そう)と大きく3つに分けられます。

…生年月日を元に占うもので、東洋では四柱推命、西洋では西洋占星術があります。どちらも数千年の歴史を持ち、的中率の高い占いです。

…占的(占いたい事柄)を天の意思を伺い現れた結果から判断し占います。東洋では易占、西洋ではタロットカードが代表的です。

…見た目から判断し占うもの、手相・家相・人相などがあります。

悩み多き時代、占いは正しく知ることで心を豊かにしてくれます。
占いを通してご自身の可能性を確認し、素材を活かし、時の運を活用しながらより良い人生の道しるべとして活かしていきましょう。

当協会ではボランティア活動を通しての手相鑑定会や、各協会員による占い教室から多くの方への発信をしています。
ぜひ占いに触れながら、よりよい歩みの参考にして下さい。

 

記:越山真知央