地水師と丁酉

今年に入り、世界情勢の緊迫度が増すのをひしひしと感じます。今までにない空気感、現実を映し出す報道から伝わってくるのは、易経「地水師」の卦です。上卦に「地」下卦に「水」の卦象、地に覆われた水には苦難困難が含まれ、争いの卦とも称されます。争いが事を正しい方向へ導くのであれば問題はなく、そこには「師」の存在が吉凶を大きく左右するものであります。「師」とは学問や技芸を教授する師匠・先生であり、また僧侶・神父・牧師などを敬った意味もあります。また古代中国・周代の軍制(2500人)を称した語でもあります。現世を観るのであれば、今後各国の主要人物と信念が大きく関わってくるでしょう。
一方、今年1月20日のブログで「序奏」と題し綴った「丁酉」年、干支が語る意味を観てみましょう。
十干「丁」は陰の火、漢字をみますと打ち付けた釘の頭を上から描いた文字です。丁の上の一は丙の上の一の続きで、前年の「丙」の年の流れを受け継いでいくことを表しています。下方の「亅」は、対等する新旧や善悪といった対極の動きを示し、互いの勢力が衝突する相ともみます。十二支「酉」は、さんずい偏の「酒」にも含まれ、醸造する器の象形文字です。内側では、溜まっている麹の発酵が盛んな様子から、新しい勢力を生み出すための爆発や蒸発が繰り返されることを表しています。表面上は整い何事もなかったかの様に振る舞い、また誤魔化しが起こる年です。ますます問題山積となる物事に目を背け何とかごまかそうと繕う中、人々の不満は沸々と膨張し我慢の限界に達し、反逆の流れも出てくることでしょう。
どこか「地水師」と「丁酉」を感じずにはいられず、そして現実味を帯びてきたような気配は拭いきれないのですが、今年は「大混乱の年」特に秋口以降は現実味を帯びてきます。
20170420 さくら今現在日本国内では何も変わらぬ様子で歩く人々、私もその一人で今年も大好きな桜を愛で楽しみました。アンバランスさに違和感を覚えながらも、日々の生活を大切に感謝しながら過ごしています。

記:越山真知央

 

仏像の手相

東大寺盧舎那仏大仏をはじめ仏像の手相は、ますかけ線が多くみられます。
東大寺盧舎那仏大仏大仏様は743年(天平十五年)大和の国の国分寺としてあると共に、日本の総国分寺として建立されました。当時は、大地震、疫病、飢饉、争い等苦難が絶えない時代であり、そんな社会不安を取り除き、国を安定させようと願いを込め大仏様が建立されました。大仏様の手相は、波乱万丈な世の中を抑えるため、強いリーダーシップと強い意志力を持ち合わせたますかけ線になったのかも知れませんね。

一方、少し古い時代の仏像として薬師如来像があります。
薬師如来680年(天武天皇九年)に発願された薬師如来は、人々の病気を治し、全ての人の迷いや苦しみから救い、心身の健康を守る仏様です。

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薬師如来手相

手相を観てみますと、感情線は人差し指下部まで届く長い感情線です。冷静沈着で知的レベルも高く、皆を引っ張っていくリーダータイプです。
頭脳線は月丘まで届き、大きく下垂しています。想像力に富み、物質的なものより、精神的なものを重んじます。自分の理想につきすすみ、献身的に社会のために尽くします。
こういった手相の方は、現代でも宗教家、政治家、社会活動家に多くみられます。
金星丘は大きく膨らみ、生命線は大きな弧を描きます。強い生命力とバイタリティがあります。また生命線は第二の運命線と呼ばれます。
強い運気を持ち合わせ、「衆病を悉く(ことごとく)除き、身心を安楽せしめん」という
人々を慈悲の心で導き、苦しみから救い出す薬師如来の本来の意味が、手相に託されたのでしょう。
仏像の手を通して、先人たちの思いが伝わってくる気がします。

記:玉木仁邦

四月の運勢

誕生月別易占から見る四月の運勢
未使用姿一月生まれ

何かと待つことが多くなりそうです。
焦らずじっくりかまえて下さい。
滋養のあるものを食べて運気を上げましょう。

二月生まれ

あきらめかけていたことに再チャレンジする時です。
自分から積極的に行動して下さい。
懐かしい人との再会もありそうです。

三月生まれ

今月は何事も自然体がいい時です。
あるがままを受け容れましょう。
欲張りは禁物です。

四月生まれ

突然ピンチに見舞われそうです。
びっくりせず冷静に対処しましょう。
礼儀正しさがキーポイントです。

五月生まれ

運気は上昇運で安定しています。
思い通りにことが進むでしょう。
人との和を大切にして下さい。

六月生まれ

注意散漫で足元をすくわれそうです。
現状を再確認しましょう。
うまい話はめったにありませんよ。

七月生まれ

ボランティアの時です。
ちょっとだけ人助けをしてみませんか?
見返りを求めないことがのちにプラスにつながります。

八月生まれ

控えめがいい時です。
一歩引いて相手を立てましょう。
「能ある鷹は爪を隠す」です。

九月生まれ

運気は少々停滞気味です。
じたばたせず現状維持に努めて下さい。
自分磨きはスキルアップにつながりますよ。

十月生まれ

親しい人から協力が得られます。
内部充実をはかって下さい。
家庭的な雰囲気がツキを呼びそうです。

十一月生まれ

桜の季節ですがまだまだつぼみは固い様です。
ゆっくりと春を待ちましょう。
「急いては事をし損じる」ことのないように!

十二月生まれ

桜の開花に心もウキウキです。
願い事も叶い喜びにあふれます。
しかし油断大敵。慢心することなく気を引き締めて下さい。

 

記:松田有央

写真:赤石光穂