自分だけは大丈夫?

皆さんは楽観主義バイアスと言う言葉をご存知ですか?
心理学用語の一つで、異常事態を過小評価する心理を示すものです。
災害に遭った時でも、「自分だけは大丈夫」と考える行動がまさにそれで、占いを生業にしている私でも依頼人から取れる傾向で、頻度としては高く見られます。
例えば、会話な中でこれまでの経験則なのか自分は運が強いと言い切る人や、手相鑑定に於いて、かじった程度の知識を用いて、自身の線が特殊で良い線だと言い切る人など。一説によれば、一般人の80%が持つ心理行動との研究データも有るようです。
この楽観主義も使い方次第で、逆の行動の悲観主義は過度のストレスを身体に与えて精神的にも追いつめてしまうので、楽観主義とうまく付き合っていく方が無難とも思います。
ただ、楽観主義バイアスは目の前にある現実をキチンと見ないで先送りにし、一切の問題解決に繋がってはいないので、この心理に流されると結構厄介であることは間違い無いようです。
その楽観主義バイアスを、うまく解消してくれるのが占い。
占いは未来予想のツールで非現実的。
現実主義とは真逆なところに位置しているのですが、現実をキチンと認識するための様々な行動パターンを作るキッカケになっている側面は否めません。
占いは自然発生で生まれたのではなく、根拠は科学的に示せなくても、先人たちの知識の集合体であり知恵でもあるのです。
占いと現実主義の組み合わせをもって人生を進むことが合理性を兼ね備えた方法かもしれませんね。

記:谷口 尚煕