冬至占

明日、12月21日は冬至ですね。冬至は12月21日か22日のいずれかになり、今年は21日です。
その冬至に占う「冬至占」はご存知ですか?
今後1年間を占う時期として様々なものが有り、一般の方々は新年年明けの御神籤が1年間の占いとして捉える事が多いのではないでしょうか?四柱推命だと春夏秋冬の概念から立春の2月4日を起点と考えます。冬至占とは、正に冬至の日に今後1年間を占うもので、易占を用います。冬至の日は最も昼間が短い日となり、陰陽思想では陰が最も満ちた日です。そして、それを境に陽の気が増え始め,これが一陽来復の由縁となるわけです。また、冬至の12月は子の月で十二支のトップで旧から新への切り替わりにもなり、古代ではこの冬至の日を1年のスタートとしていました。この陰陽思想を反映した易占が、冬至の日に占うにはピッタリですね。
今年は柚子湯に入って無病息災を願い、易占で来年の運勢を調べてみたらどうでしょうか?

記:谷口 尚煕

 

十二月の運勢

誕生月別 易占から観る十二月の運勢

一月生まれ
平常運の時です。
学問、知識を極めましょう。
後々の基礎となります。

二月生まれ
自重運の時です。
物事を前向きに捉えましょう。
問題解決には強い気持ちが必要です。

三月生まれ
盛運の時です。
あたためていた計画を実行しましょう。
新しい一歩が踏み出せます。

四月生まれ
衰運気の時です。
寒い冬の季節に入ろうとしています。
備えを十分怠りなく。

五月生まれ
凝り固まった考えは失敗の元です。
柔軟な姿勢でいきましょう。
情報は巷に溢れています。

六月生まれ
慎重運の時です。
足元が疎かになっています。
まずは目標を定めましょう。

七月生まれ
低迷運の時です。
周りの状況を確認してください。
物事には段取りが必要です。

八月生まれ
上昇運の時です。
思い通りに物事が動きます。
望みは叶うでしょう。

九月生まれ
好調運の時です。
頭が冴えわたります。
新しい企画に挑戦してみましょう。

十月生まれ
順調運の時です。
控えめな態度が良好です。
お互い感謝の気持ちを持ちましょう。

十一月生まれ
衰退気の時です。
築き上げてきたものが崩れそうです。
踏ん張ってこらえて下さい。

十二月生まれ
要注意の時です。
トラブルに巻き込まれそうです。
自分の力量をしっかり見定めましょう。

記:松田有央

写真:赤石光穂

十一月の運勢

誕生月別 易占から観る十一月の運勢

一月生まれ

変化の多い時です。
周りに惑わされず冷静に対処して下さい。
同じミスには気を付けましょう。

二月生まれ
好調運の時です。
周囲と調和を図りましょう。
交渉事はスムーズに進みます。

三月生まれ
停滞運の時です。
頑張りのわりに成果が上がりません。
無理をせず現状維持に努めて下さい。

四月生まれ
自重運の時です。
「過ぎたるは及ばざるが如し」
中庸を心がけましょう。

五月生まれ
衰運気の時です。
予測不可能な出来事に遭いそうです。
慎重に行動して下さい。

六月生まれ
決断の時です。
長引かせずに結論を出しましょう。
正しい気持ちで臨んで下さい。

七月生まれ
問題解決の時です。
即断即決が肝要です。
物事の本質を見極めて下さい。

八月生まれ
平常運の時です。
じっくり構えて下さい。
一つのことを確実にやり遂げましょう。

九月生まれ
良好運の時です。
裏方でしっかり支えて下さい。
広い視野で物事が見えてくるでしょう。

十月生まれ
低迷運の時です。
出る杭は打たれます。
今は控えめくらいが調度いいでしょう。

十一月生まれ
上昇運の時です。
協力し合うことが成功への秘訣です。
信頼関係を大切にしましょう。

十二月生まれ
停滞が解消されました。
物事はどんどん前に進みます。
換気をして新しい風を入れましょう。

記:松田有央

写真:赤石光穂

十月の運勢

誕生月別 易占から観る十月の運勢

一月生まれ
芸術の秋です。
自分磨きをしましょう。
新しい貴方に出会えるかも?

二月生まれ
良好運の時です。
人と人とのつながりを大切にして下さい。
感謝の気持ちを持ちましょう。

三月生まれ
平常運の時です。
慎重な行動が良い結果につながります。
備えを十分にして下さい。

四月生まれ
慎重運の時です。
自分の行動をよく反省して下さい。
人選は見極めが大事です。

五月生まれ
好調運の時です。
焦ることなくゆっくり進んで下さい。
協力者にも恵まれるでしょう。

六月生まれ
低迷運の時です。
一人で解決しようとしないで下さい。
信用の置ける人に相談してみましょう。

七月生まれ
無理をしていませんか?
精神的に限界がきているようです。
体調管理には十分留意して下さい。

八月生まれ
盛運の時です。
真心をもって接して下さい。
更なる評価が得られるでしょう。

九月生まれ
自重運の時です。
控えめな姿勢が好感を呼びます。
「能ある鷹は爪を隠す」のように!

十月生まれ
上昇運の時です。
強気の交渉も順調に進みます。
金運にも恵まれるでしょう。

十一月生まれ
変化を求める時ではありません。
現状維持に努めましょう。
ゆっくり先を見据えて下さい。

十二月生まれ
衰運気の時です。
楽な方へ流されてはいけません。
足元をしっかり固めましょう。

 

記:松田有央

写真:赤石光穂

 

著名占術家もハズした?占い

皆さんは高島嘉右衛門と言う占術家はご存知ですか?明治期の実業家で横浜開港および発展の第一人者であり、加えて易経による占いの「高島易断」の創始者でもあります。その高島嘉右衛門の易占は的中率が高く、伊藤博文の暗殺を事前に的中させた話は有名です。
そんな高島嘉右衛門がハズしたのではないか?と言われる占いが有ります。明治19年(1886年)に日本政府がフランスに発注した当時としては最新鋭の軍艦「畝傍(うねび)」が日本に到着する前に、こつ然として180人の乗組員と共に海上から消え、連絡が途絶えてしまいました。その際に軍部関係者が高島嘉右衛門のもとを訪れ行方を占ったそうです。その際、地水師の四爻を得たそうで、爻辞に「師、左次す。咎なし」と有り、師は軍艦、左次すとは退却、咎なしは問題ないと捉え、たまたま艦船内にトラブルがあり、どこかの港で一時休航していると易断しました。ところが、待てど暮らせど「畝傍」は現れず、政府は沈没したと声明を発表。フランスの保険会社から多額の保険金を得ることにしたそうです。未だに「畝傍」行方不明の事件の真相は不明のままですが、現在では南洋を航行してたいた事から台風による遭難が有力です。ちなみに後日、高島嘉右衛門は占った時は畝傍は健在だった。その後の動きについては占っていないので分らずと語ったとの事。結局、軍艦自体も未だ行方知れず、高島嘉右衛門も鬼籍に入り、真相は永遠に闇の中ですね。

記:谷口 尚煕

 

九月の運勢

誕生月別 易占から観る九月の運勢

一月生まれ
平常運の時です。
食生活を見直しましょう。
体に優しいもので夏の疲れを取って下さい。

二月生まれ
好調運の時です。
計画的に行動して下さい。
必要最小限度で目標達成しますよ!

三月生まれ
順調運の時です。
問題は解決するでしょう。
適材適所がよい結果を生みます。

四月生まれ
良好運の時です。
季節の風を感じて下さい。
食卓には色とりどりの秋野菜がいいですね。

五月生まれ
慎重運の時です。
思いやりの心で接しましょう。
無欲になることが大事です。

六月生まれ
内面で勝負の時です。
培ってきたものを披露しましょう。
新しい一面に好感が得られます。

七月生まれ
思い切って後退して下さい。
今は決断の時ではありません。
機の熟するのを待ちましょう。

八月生まれ
衰運気の時です。
気持ちに焦りが感じられます。
憂き目を見ないよう用心して下さい。

九月生まれ
盛運の時です。
自信をもって行動して下さい。
攻めの姿勢でいきましょう。

十月生まれ
低迷運の時です。
耐え忍ぶことが肝要です。
今の状況が後には大切なひとコマとなります。

十一月生まれ
山に霧がかかった状態です。
足元をしっかり固めましょう。
資格取得には最適です。

十二月生まれ
停滞運の時です。
タイミングが少し遅れたようです。
目先のことに惑わされないようにして下さい。

 

記:松田有央

写真:赤石光穂

 

時代は流れ、易経も意味が変わる。

以前にも易経の文章において解釈が大変難しい事に触れたことがありますが、先日、江戸時代中期の儒学者である新井白蛾がまとめた易経の本を読みました。そこには、易経の解釈を無視した独自の解釈が多数書かれていました。
例えば、「地雷復(ちらいふく)」。
教科書通りの解釈ですと、元に戻るや再スタートなどの意味で扱いますが、新井白蛾の場合、陰と陽の形から「地を掘って宝を得る象」と述べています。
また、「山天大畜(さんてんたいちく)」の場合は、通常ですと大いに蓄え、しかるべき時に進め。つまり充電を重ねたうえで物事を成し遂げよとの意味ですが、新井白蛾の場合は「金、岩中に有る象」と金脈の存在を指し示す内容となっています。江戸時代ですと、このような解釈が人々に受け入れやすかったのでしょう。
易経の知る上での大事なキーワードに「変易(へんえき)」と言うものがあります。これは、易たるものは常に変化を続けていると言う事です。今、巷に溢れている易経の本は、古人が研究を重ね当時としては最高の解釈が添えられた内容となっています。しかし、インターネットなど情報通信が発達した現代では、時代にそぐわない考え方も多数混じっています。今を生きる私たちは、正に現代に合った易経の解釈を見出すタイミングに来ているのかもしれません。それが易経の変易の意味を成し、古人の残した易経をキチンとした形で後世に伝える事になるのかと思います。

記:谷口 尚煕

八月の運勢

誕生月別 易占から観る八月の運勢

一月生まれ
順調運の時です。
自分の仕事に責任を持ちましょう。
時には創意工夫も必要です。

二月生まれ
良好運の時です。
最後の踏ん張り時です。
思わぬ成果が得られるでしょう。

三月生まれ
暗闇で手探り状態です。
精神面を強化して天の時を待ちましょう。
明けない夜はありません。

四月生まれ
節目の時です。
限度は超えないようにしましょう。
余裕をもって行動して下さい。

五月生まれ
低迷運の時です。
信頼のおける人に相談して下さい。
問題解決のヒントがもらえるでしょう。

六月生まれ
上昇運の時です。
新規事業に吉です。
思い通りに物事は進むでしょう。

七月生まれ
停滞運の時です。
見えない壁に阻まれています。
今しばらくゆっくりして下さい。

八月生まれ
平常運の時です。
体のバランスを考えて食事をとりましょう。
「運は食にあり」です。

九月生まれ
変化の時です。
一石投じてみましょう。
新しい発見があるかもしれませんよ!

十月生まれ
不動の時です。
判断の変更はしないで下さい。
最後に笑うのは貴方です。

十一月生まれ
結果の出る時です。
波風も自然に収まりそうです。
次に繋がるよう心がけましょう。

十二月生まれ
慎重運の時です。
段取りを確認して下さい。
見落としがあるかもしれません。

 

記:松田有央

写真:赤石光穂

 

七月の運勢

誕生月別 易占から観る七月の運勢
20200701

一月生まれ
積極策でいきましょう。
インパクトが大事です。
さりげない気配りを忘れずに。

二月生まれ
自重運の時です。
どっしり構えて時機を待ちましょう。
恵みの雨はもうすぐです。

三月生まれ
慎重運の時です。
気持ちが不安定になりがちです。
すっきりした香りがお勧めです。

四月生まれ
停滞運の時です。
新規事業は控えて下さい。
無理をせず現状維持に努めましょう。

五月生まれ
上昇運の時です。
グループ作業に向いています。
「三人寄れば文殊の知恵」です。

六月生まれ
良好運の時です。
周りを信頼して協力を求めて下さい。
いい成果が期待できるでしょう。

七月生まれ
衰運気の時です。
進むに進めない状態です。
表立った行動は控えて下さい。

八月生まれ
順調運の時です。
目的をきちんと定めて下さい。
自分の立ち位置をしっかり把握しましょう。

九月生まれ
好調運の時です。
努力がやっと実を結びます。
但し気の緩みに注意して下さい。

十月生まれ
安定運の時です。
人の意見はよく聞きましょう。
情報を整理しスリム化を図って下さい。

十一月生まれ
盛運の時です。
女性は夢が叶い大吉です。
ここぞという時は太っ腹でいきましょう。

十二月生まれ
隆盛運の時です。
ほしいものが手に入ります。
交流サイトでヒントを得ましょう。

 

記:松田有央

写真:赤石光穂

 

後醍醐天皇は易経好き?

学校で日本史を学ぶと、必ずと言って良いほど紹介される天皇に後醍醐天皇が挙がりますね。鎌倉幕府から政権を奪還し建武の親政を執り行った天皇です。この後醍醐天皇が易経について非常に関心を持っていたことが、様々な文献からうかがい知れます。
例えば元号です。後醍醐天皇が在位時代に1321年〜1324年の間の元号を「元亨」としました。易経六十四卦の1番目「乾為天」の卦辞、元亨利貞から取ったと思われます。元亨→おおいにとおる=願いは叶う。まさに政治への取り組みに対する意気込みが感じられますね。
また、「太平記」には、後醍醐天皇が隠岐の島に流され鎌倉幕府の討伐の折に京へ戻るべきかどうかを易占したとの表記が有ります。その際に、得た六十四卦は地水師の上爻だったそうです。「大君命あり。国を開き家をうく。小人もちうるなかれ。」師は戦い、上爻には戦いに勝ち、国を開くと有るので後醍醐天皇は京に戻る事を決めたそうです。ただ、建武の親政は3年ほどで終了し足利尊氏が室町幕府を開きます。地水師の上爻を変じると山水蒙となり、蒙は見通しが立たなくなる意味で上爻には敵を作らないようにすべきとの心得が語られています。この時代、易占の爻を変じるまではしなかったようで、もし爻を変じて先の見通しを立てていれば歴史は変わっていたかもしれませんね。

記:谷口 尚熙

20200620