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著名占術家もハズした?占い

皆さんは高島嘉右衛門と言う占術家はご存知ですか?明治期の実業家で横浜開港および発展の第一人者であり、加えて易経による占いの「高島易断」の創始者でもあります。その高島嘉右衛門の易占は的中率が高く、伊藤博文の暗殺を事前に的中させた話は有名です。
そんな高島嘉右衛門がハズしたのではないか?と言われる占いが有ります。明治19年(1886年)に日本政府がフランスに発注した当時としては最新鋭の軍艦「畝傍(うねび)」が日本に到着する前に、こつ然として180人の乗組員と共に海上から消え、連絡が途絶えてしまいました。その際に軍部関係者が高島嘉右衛門のもとを訪れ行方を占ったそうです。その際、地水師の四爻を得たそうで、爻辞に「師、左次す。咎なし」と有り、師は軍艦、左次すとは退却、咎なしは問題ないと捉え、たまたま艦船内にトラブルがあり、どこかの港で一時休航していると易断しました。ところが、待てど暮らせど「畝傍」は現れず、政府は沈没したと声明を発表。フランスの保険会社から多額の保険金を得ることにしたそうです。未だに「畝傍」行方不明の事件の真相は不明のままですが、現在では南洋を航行してたいた事から台風による遭難が有力です。ちなみに後日、高島嘉右衛門は占った時は畝傍は健在だった。その後の動きについては占っていないので分らずと語ったとの事。結局、軍艦自体も未だ行方知れず、高島嘉右衛門も鬼籍に入り、真相は永遠に闇の中ですね。

記:谷口 尚煕

 

神秘十字線

今回は、手の平の中央部にあらわれる十字の印、神秘十字線についてお話いたします。

この線は、ひらめきがあり、神秘的な事柄に興味を抱いたり、信じる心の篤い方に現れるといわれます。何かあってもスッと救いの手が差し伸べられる神秘的な線で、先祖の徳とか加護があるともいわれるラッキーな線です。ご存じの方も多く、手相鑑定会では皆様から「これは神秘十字線ですよね」と逆に聞かれることがあります。
この線は、感情線と頭脳線を横線と縦線で繋ぎ結びつける役割を果たしお互いを橋渡しをします。縦線は自身の運命を担う運命線です。心と知性とのバランスの調和を計るものを表します。

大正時代に、ヨーロッパの手相学が日本に伝わりました。それ以前の中国より伝わった手相術では、感情線を「天紋」生命線を「地紋」頭脳線を「人紋」と呼んでいました。宇宙を構成する天と地、その間に人が位置し、天の時、地の利、人の和、三才揃うと言う言葉があります。天の時(時代の要請、タイミング)、地の利(環境や場所)、人の和(人気、人の支え)「これらが揃うとはじめて事が為す」といわれます。まさに、天と人と地が結び付く線となるのです。
そもそも神秘十字線は、19世紀の占術家キロの著書「手相の言葉」にミスティック・クロスとして描かれています。
現代、日本での手相学はヨーロッパの手相学を中心とした解釈が多いのですが、意外なほど東洋思想に基づく手相術と実占面で共通項が多い事を感じる一つでもあります。

記:玉木 仁邦

 

九月の運勢

誕生月別 易占から観る九月の運勢

一月生まれ
平常運の時です。
食生活を見直しましょう。
体に優しいもので夏の疲れを取って下さい。

二月生まれ
好調運の時です。
計画的に行動して下さい。
必要最小限度で目標達成しますよ!

三月生まれ
順調運の時です。
問題は解決するでしょう。
適材適所がよい結果を生みます。

四月生まれ
良好運の時です。
季節の風を感じて下さい。
食卓には色とりどりの秋野菜がいいですね。

五月生まれ
慎重運の時です。
思いやりの心で接しましょう。
無欲になることが大事です。

六月生まれ
内面で勝負の時です。
培ってきたものを披露しましょう。
新しい一面に好感が得られます。

七月生まれ
思い切って後退して下さい。
今は決断の時ではありません。
機の熟するのを待ちましょう。

八月生まれ
衰運気の時です。
気持ちに焦りが感じられます。
憂き目を見ないよう用心して下さい。

九月生まれ
盛運の時です。
自信をもって行動して下さい。
攻めの姿勢でいきましょう。

十月生まれ
低迷運の時です。
耐え忍ぶことが肝要です。
今の状況が後には大切なひとコマとなります。

十一月生まれ
山に霧がかかった状態です。
足元をしっかり固めましょう。
資格取得には最適です。

十二月生まれ
停滞運の時です。
タイミングが少し遅れたようです。
目先のことに惑わされないようにして下さい。

 

記:松田有央

写真:赤石光穂

 

時代は流れ、易経も意味が変わる。

以前にも易経の文章において解釈が大変難しい事に触れたことがありますが、先日、江戸時代中期の儒学者である新井白蛾がまとめた易経の本を読みました。そこには、易経の解釈を無視した独自の解釈が多数書かれていました。
例えば、「地雷復(ちらいふく)」。
教科書通りの解釈ですと、元に戻るや再スタートなどの意味で扱いますが、新井白蛾の場合、陰と陽の形から「地を掘って宝を得る象」と述べています。
また、「山天大畜(さんてんたいちく)」の場合は、通常ですと大いに蓄え、しかるべき時に進め。つまり充電を重ねたうえで物事を成し遂げよとの意味ですが、新井白蛾の場合は「金、岩中に有る象」と金脈の存在を指し示す内容となっています。江戸時代ですと、このような解釈が人々に受け入れやすかったのでしょう。
易経の知る上での大事なキーワードに「変易(へんえき)」と言うものがあります。これは、易たるものは常に変化を続けていると言う事です。今、巷に溢れている易経の本は、古人が研究を重ね当時としては最高の解釈が添えられた内容となっています。しかし、インターネットなど情報通信が発達した現代では、時代にそぐわない考え方も多数混じっています。今を生きる私たちは、正に現代に合った易経の解釈を見出すタイミングに来ているのかもしれません。それが易経の変易の意味を成し、古人の残した易経をキチンとした形で後世に伝える事になるのかと思います。

記:谷口 尚煕

珍しい手相の見方

ご自身でご自分の手相を観てみますと、本や雑誌、インターネットで、感情線、頭脳線、生命線などから、性格や資質などある程度読み解けるかと思います。本などには、基本的な流れが書かれています。しかし、珍しい線があればある程?(はてな)マークが広がり、結果、間違って判断したり、よくわからないなどの声も聞かれます。
手相は、星座占いや九星気学、四柱推命など生年月日から占う占いとは違い、読み解くため明確な指標はありません。と言いますのも、手相は個人、個人千差万別で同じ手相の人はいないからです。
今回は、30歳前半の女性の方の手相を一例として観てみましょう!


感情線は見当たりません。ということは、手の平をまっすぐに横切る「ますかけ線」が考えられます。
頭脳線は2本あります。
生命線と頭脳線の結びつきは長い方です。
手相の線の特徴はすべて働くと思ってください。
それぞれの特徴は

①ますかけ線
成功者に多い手相、誠実、ブライド高い。
意志が強い。頑固な方が多い。専門職に向く。波乱万丈。
異性関係は男女とも意外と奥手の方が多い。
恋愛は秘密主義。

②二重頭脳線
社交的でマルチの才能がある。何をやっても器用なタイプ。

③短い頭脳線
思い立ったらすぐに行動する。機転が利く。

④生命線
生命線と頭脳線の結びつきが長い
慎重で石橋をたたいて渡るタイプ。
生命線のR度(ふくらみ)は少ない。
控えめな、縁の下力持ちタイプです。

⑤運命線頭脳線より上部から強く、くっきり1本あります。

⑥旅行線があります。

総合的に観てみますと
マルチの才能に溢れ、企画力、発想の豊かさがあります。
機転が効き、突然のピンチでもうまく対処して乗り越えます。
個性を生かした職業で成功します。控えめで「私が私が」と前に出るタイプではありません。
しかし、負けず嫌いで、頑固な面があります。
30歳以降に運気が上昇し、仕事面含め順調に推移します。
また、旅行線は旅行好きの方に表れます。他に、ふるさとを離れて成功するという意味もあります。
今、現在多いに活躍されていることでしょう。控え目であっても、負けず嫌いで芯の強さがあります。
異性関係は、プライドの高さから思い悩むと泥沼にといった事も要注意です。
普段から信頼のおける友達にアドバイスを求める気持ちも持って下さい。
相性が合えば、相手にとことん尽くすタイプです。
控えめですが人は違う発想が周りとの不協和音を生むことがあります。
ご自身の考えを奥にしまいこむタイプです。ストレスを溜めないようしてください。
頭脳線を伴う変形ますかけ線の珍しい手相ですが、働く女性としての運気の強さに溢れる手相です。
暫く、手相鑑定会開催は難しいのですが、早く新型コロナ騒動が終息しお会いできる日を願っています。

記:玉木 仁邦

 

八月の運勢

誕生月別 易占から観る八月の運勢

一月生まれ
順調運の時です。
自分の仕事に責任を持ちましょう。
時には創意工夫も必要です。

二月生まれ
良好運の時です。
最後の踏ん張り時です。
思わぬ成果が得られるでしょう。

三月生まれ
暗闇で手探り状態です。
精神面を強化して天の時を待ちましょう。
明けない夜はありません。

四月生まれ
節目の時です。
限度は超えないようにしましょう。
余裕をもって行動して下さい。

五月生まれ
低迷運の時です。
信頼のおける人に相談して下さい。
問題解決のヒントがもらえるでしょう。

六月生まれ
上昇運の時です。
新規事業に吉です。
思い通りに物事は進むでしょう。

七月生まれ
停滞運の時です。
見えない壁に阻まれています。
今しばらくゆっくりして下さい。

八月生まれ
平常運の時です。
体のバランスを考えて食事をとりましょう。
「運は食にあり」です。

九月生まれ
変化の時です。
一石投じてみましょう。
新しい発見があるかもしれませんよ!

十月生まれ
不動の時です。
判断の変更はしないで下さい。
最後に笑うのは貴方です。

十一月生まれ
結果の出る時です。
波風も自然に収まりそうです。
次に繋がるよう心がけましょう。

十二月生まれ
慎重運の時です。
段取りを確認して下さい。
見落としがあるかもしれません。

 

記:松田有央

写真:赤石光穂

 

土用灸

7 月19日から夏の土用期間に入りましたね。
五行である木火土金水のうち、木を春、火を夏、金を秋、水を冬そして、土用は春夏秋冬の季節の変わり目の接着剤期間で、年に4回あります。尚煕東洋占いはこの五行を重視します。
土用期間は、季節の変動が進むことで、身体がその変動に慣れないことから体調を崩したりすることも多いです。そのため夏の土用と言えば「丑の日」のウナギで滋養をつける事が有名ですね。ウナギは昔から高価だったので、庶民は安く済むお灸で土用期間を乗り切ったそうです。俳句の夏の季語にも「土用灸」と言う季語もありますし、夏目漱石も「土用にして灸を据うべき頭痛あり」と言う句を詠んでいます。人間の体には様々なツボ(経穴[けいけつ])が有り、WHO(世界保健機関)では治療効果として361個のツボを認めているそうです。ちなみにこのツボは五行に関連しています。東洋医学では、木は肝臓、火は心臓、土は脾臓、金は肺、水は腎臓が充てられており、不調部分が有れば1か所だけでなく五行の相関で施術を行います。
懐具合が芳しくないとお思いの方、今年はウナギでなくお灸で土用を乗り切ってみては?

記:谷口 尚熙

 

かんたんにできる!指運動法~手相で運気を引き寄せてみませんか(第2回)

前回は、生命線・感情線・運命線を強くする指運動法のお話を致しました。 今回は、太陽線・金星環についてすすめていきます。

20200710 手相‗ブログ‗金星環_7月

①太陽線
薬指の下部より手首方面に向かう線です。 名前の通り、明るく輝く太陽丘に現れます。とても魅力的な線で、名声や成功、金運を表します。また、他人からのサポートなど無形の財産を表します。 針のように深く刻まれると、ご自身の力で一歩一歩努力をして、社会的成功やお金をつかんでいきます。 この線が強くなってくると、周りからの人気も高まり、金運も大きくアップします。 運命線、財運線との関連度が高く、その3本の起点が一か所から出る三奇線や漢字の川の字になると、強い運気の相となります。 太陽線を強めるには、小指と薬指を揃えて、その2本を親指側におじぎするように曲げます。1回5セットで1日3回、小指側から親指側に曲げるように心がけてください。

20200710 手相‗ブログ‗指運動

②金星環
中指と薬指を囲む線です。英語では「ガードル・オブ・ヴィーナス」と呼ばれています。 ヴィーナスは、美の女神です。その名前の通り、美的感覚、芸術センスに恵まれた人に現れます。 一本の線で現れることは少なく、3~4本で重なるように現れます。 みつけにくい方は、中指と薬指を揃えて掌側に少し指をお辞儀させるとわかりやすいでしょう。 この線が強化されると、芸術的表現活動や、イメージを受け取る能力が高められます。 また、異性からの人気も高まるモテ線でもあります。是非強化して下さい。 中指と薬指を揃え、手のひら側にお辞儀させます。1回10セット1日3回、右手、左手とも行ってください。 気軽にできますので、空いている時間にどんどん動かしてみましょう。
手相は、ご自身の心の有り様、行動力、物の考え方、自分自身を表し、変化していきます。ご自身が目標をもって、なりたい自分を意識することで、手相もどんどん変わっていきます。 より良い手相を目指していきましょう。

記:玉木 仁邦

 

七月の運勢

誕生月別 易占から観る七月の運勢
20200701

一月生まれ
積極策でいきましょう。
インパクトが大事です。
さりげない気配りを忘れずに。

二月生まれ
自重運の時です。
どっしり構えて時機を待ちましょう。
恵みの雨はもうすぐです。

三月生まれ
慎重運の時です。
気持ちが不安定になりがちです。
すっきりした香りがお勧めです。

四月生まれ
停滞運の時です。
新規事業は控えて下さい。
無理をせず現状維持に努めましょう。

五月生まれ
上昇運の時です。
グループ作業に向いています。
「三人寄れば文殊の知恵」です。

六月生まれ
良好運の時です。
周りを信頼して協力を求めて下さい。
いい成果が期待できるでしょう。

七月生まれ
衰運気の時です。
進むに進めない状態です。
表立った行動は控えて下さい。

八月生まれ
順調運の時です。
目的をきちんと定めて下さい。
自分の立ち位置をしっかり把握しましょう。

九月生まれ
好調運の時です。
努力がやっと実を結びます。
但し気の緩みに注意して下さい。

十月生まれ
安定運の時です。
人の意見はよく聞きましょう。
情報を整理しスリム化を図って下さい。

十一月生まれ
盛運の時です。
女性は夢が叶い大吉です。
ここぞという時は太っ腹でいきましょう。

十二月生まれ
隆盛運の時です。
ほしいものが手に入ります。
交流サイトでヒントを得ましょう。

 

記:松田有央

写真:赤石光穂

 

後醍醐天皇は易経好き?

学校で日本史を学ぶと、必ずと言って良いほど紹介される天皇に後醍醐天皇が挙がりますね。鎌倉幕府から政権を奪還し建武の親政を執り行った天皇です。この後醍醐天皇が易経について非常に関心を持っていたことが、様々な文献からうかがい知れます。
例えば元号です。後醍醐天皇が在位時代に1321年〜1324年の間の元号を「元亨」としました。易経六十四卦の1番目「乾為天」の卦辞、元亨利貞から取ったと思われます。元亨→おおいにとおる=願いは叶う。まさに政治への取り組みに対する意気込みが感じられますね。
また、「太平記」には、後醍醐天皇が隠岐の島に流され鎌倉幕府の討伐の折に京へ戻るべきかどうかを易占したとの表記が有ります。その際に、得た六十四卦は地水師の上爻だったそうです。「大君命あり。国を開き家をうく。小人もちうるなかれ。」師は戦い、上爻には戦いに勝ち、国を開くと有るので後醍醐天皇は京に戻る事を決めたそうです。ただ、建武の親政は3年ほどで終了し足利尊氏が室町幕府を開きます。地水師の上爻を変じると山水蒙となり、蒙は見通しが立たなくなる意味で上爻には敵を作らないようにすべきとの心得が語られています。この時代、易占の爻を変じるまではしなかったようで、もし爻を変じて先の見通しを立てていれば歴史は変わっていたかもしれませんね。

記:谷口 尚熙

20200620