教養を織り交ぜた俳人

皆さんはこの文章を読めますか?
「乾ヤ兌 坎震離ス 艮坤巽」
まずは読めないでしょう。笑
もし読めたのなら、相当の教養人です。
この文章、実は俳句なのです。
「そらやあき みずゆりはなす やまおろし」
この俳句、易経の八卦を巧みに用いて構成したもので
乾は高いものを指し、ここでは空。
兌は季節では金の五行で秋。
坎は五行で水。震は動く意味の揺れ。
離はそのまま離れるとし、艮は山。
坤は地でその上に風が吹く様で山おろしとしました。
この俳句の作成者は松尾芭蕉の高弟である宝井其角の作です。
今では教養と言えば学校で学ぶものと思われますが、
明治以前は教育施設の充実は乏しく、教養は支配層に限られ、
嗜みとして易経を含む四書五経が正に中心となっていました。
其角自身も医者の家系に生まれており、教養との接点は
多い環境だったのでしょう。
その片鱗が、この句にも表れていますし、其角の俳号は
易経六十四卦の火地晋の上爻から取られており、俳人としての
意気込みが分かりますし、教養の深さも伺えますね。

記:谷口 尚熙

 

三月の運勢

誕生月別 易占から観る三月の運勢

一月生まれ
盛運の時です。
最高のパートナーに巡り合えます。
協力し合って物事を進めましょう。

二月生まれ
上昇運の時です。
引き立てのチャンスに恵まれます。
時機を逃さないようにしましょう。

三月生まれ
好調運の時です。
仲間との結束力が大事です。
謙虚な姿勢で臨みましょう。

四月生まれ
平生運の時です。
精神面に重きを置きましょう。
質素倹約を心がけて下さい。

五月生まれ
慎重運の時です。
無駄な行動は慎みましょう。
一息ついて下さい。

六月生まれ
良好運の時です。
積極的に前に進んで吉です。
前途洋々、希望が叶うでしょう。

七月生まれ
直感が冴える時です。
仲間と意気投合するでしょう。
軽率な言動には気を付けて下さい。

八月生まれ
順調運の時です。
慎重にコツコツ積み重ねましょう。
努力こそが成功への鍵です。

九月生まれ
後退運の時です。
物事が思うように進みません。
冷静に対処しましょう。

十月生まれ
衰運期の時です。
判断を誤らないで下さい。
すべてがトップの指導力にかかっています。

十一月生まれ
心忙しい時です。
次から次へと用事が入ります。
好きな音楽を聴いて癒されましょう。

十二月生まれ
油断大敵の時です。
心にスキが生じやすくなります。
余計なことに手を出さないように気を付けましょう。

 

記:松田有央

写真:藤原萠乃