盆暮の付け届け。
お盆の時期や年末の贈答行事を指し、まさに今の時期はお中元シーズンです。
このお中元は、中国の宗教である道教の行事ってご存知でした?
三元(さんげん)と呼ばれる上元、中元、下元の道教の神様の誕生日祝いが元々の起りなのです。
上元は旧暦の1月15日、中元は旧暦の7月15日、下元は旧暦の10月15日。
日本ではそれぞれを小正月、お盆、収穫祭と結びつき根付いています。
道教は易経を主体とした易占や陰陽五行思想、気功など様々な思想が混在となった宗教で、呪術や医学などにも範囲が及ぶ東洋宗教のデパートとも言えますね。
この道教が仏教伝来よりも早い段階で民間信仰思想として日本に渡った様で、贈答習慣のお中元は、お盆との関係と分けて考えられ単独で江戸時代に今の形として定着したようです。
ちなみにナゼ、贈答行為をするかと言いますと、中元の日に道教の神様が天界へ向かい、人々の善悪の行為が報告され寿命を決めるとの考えがあり、急ごしらえの善行を行ったのが贈答行為の起源のようです。笑
急ごしらえの善行を積むよりも、日頃から善行を積む生活を目指したいものです。
記:谷口 尚煕