陰と陽

 

異例の暑さに見舞われた夏も終わり、日暮れが早くなってきました。

秋の夜長を感じる季節がやってきました。

昨夜は中秋の名月、夜空に輝く月は見ていてうっとりするほどの美しさでしたね。

一日の疲れを、そっと癒してくれる優しささえ感じます。

毎日刻々と過ぎていく時間と共に前進し続ける私達、後戻りはなくても休む時間は必要ですね。

物静かな輝きを放つ月とは対象的に、太陽はエネルギッシュで生命の躍動を促すパワーを感じます。

古代中国の思想では、この世の中の物事は陰と陽で成り立っているという考えがあります。

月は陰、太陽は陽となります。

他にも代表的なものとして、陽が男・表・晴・奇数・物質的・動・利益に対して、陰は女・裏・雨・偶数・精神的・静・損害などがあります。

陽が良いとか優れているとかではなく、陰陽どちらも生物が存在する上で必要でありバランスを絶妙に保っています。

個人を見ても長所と短所は何方にも備わっていますし、長所ばかりでは人間としての面白みに欠けたりしますよね。

また現象面でも同じことが言えます。

例えば人生における運気を振り返っても良い事ばかりではなく苦難・困難だってあるはずです。

「陰極まれば陽に転ず」いう言葉があるように逆境ばかり続くのではなく、いずれ流れは変わり行動次第で好転していくものです。

良いことばかりであればいいのにと思われる方もいらっしゃるでしょうが、憂き目にあったからこそ強くなれた自分がいると感じることはないですか。

陰陽を通して、自身をよく知り、時を的確に判断することは大切ですし、開運につながっていきます。

 

記 越山真知央

十五夜

 
十五夜は、お月見・名月・中秋の名月などと呼ばれ、古来、観月の好時節とされ、昔は月下に酒宴を張り、詩歌を詠じ、すすきを飾り、月見団子・里芋・枝豆・栗などを盛り、神酒を備えて月をながめて楽しみました。

「中秋」は旧暦八月十五日の称でもあります。また、中秋とは旧暦の八月をいい、旧暦では七・八・九月を秋とし、各々を初秋・仲秋・晩秋と呼んだのに由来されます。そして中秋十五日の満月の日を、特に八月節・中秋節と言いました。

昔は、月の満ち欠けによって、おおよその月日を知り、農事を行いました。十五夜の満月の夜は祭儀の行われる大切な節目でした。

中秋の名月を鑑賞する風俗は、中国では唐の時代から知られていて、それが平安時代の貴族の間に取り入れられ、武士や町民へと次第に広まっていきました。

農民の間では農耕行事と結びついて、収穫の感謝祭としての意味も持っていました。中秋の名月は、また「いも名月」とも呼ばれるが、このことは里いもなどいも類の収穫儀礼であったことにも由来しています。こうして庶民の間で、年中行事として長く伝承されてきたのです。

また十五夜に行われる行事に、九州地方でよく行われる綱引きがあります。
これは農耕祈願・年占行事の一つです。また鳥取県では、この日初めて芋を掘る日として「芋の子誕生」と呼ばれたりします。

「月々に月見る月は多いけれど、月見る月はこの月の月」などといって、十五夜の満月は特にもてはやされています。

中秋の名月を最もすばらしいとして鑑賞するのは、秋になると夏や春に比べ空気が乾燥し、月が鮮やかに見えるからです。冬の月も鮮やかに見えますが、鑑賞するには寒すぎます。

また、せっかくの十五夜が曇りで、月見ができないことも多いです。それで十五夜前後を待宵月、十六夜月、立待月、寝待月、更待月と呼び、名月を惜しみました。
待宵月は十五日の前日の月見、十六夜の月は十六日の月見、立待月は十七日の月見で、立っている間に月が出てしまったということ、寝待月は十九日の月、更待月は二十日の月でひと寝入りした頃に出る月という意味です。

また中秋の名月は、古くから詩歌や俳句の材料にもなってきました。
今宵の月、三十五夜、望月夜、名月などと詠まれるのは、みんな中秋の名月のことです。

記  多田和央

九月の運勢

 

誕生月別易占から観る九月の運勢

 

一月生まれ

現在はまだ未完成の状態ですが、根気よく努力する事により未来は明るい光が差すでしょう。

気を緩めないで進む事が大切です。

 

二月生まれ

今まさに盛運の時を迎えようとしています。

こんな時こそ謙虚な気持ちで感謝を忘れずに過ごしましょう。

 

三月生まれ

スムーズに事が運ばなくても、今は動く時ではありません。

やがて訪れる春を待ちましょう。

 

四月生まれ

万事安定した平和な時です。

しかし「満つれば欠ける」世の常を心に留め、現状維持を心がけましょう。

 

五月生まれ

何事も順調に進むでしょう。

自分を先立てず、隣人を大切に思う心を忘れずにいましょう。

 

六月生まれ

荷が重すぎる仕事に自身のバランスを崩している状態です。

ゆっくり休養をとりましょう。

 

七月生まれ

今までの苦労が実り良くなりつつあります。

誠意をもって対応することが大切です。

 

八月生まれ

障害があり物事が思うようにいきません。

周りの人と協調することが問題の解決につながるでしょう。

 

九月生まれ

笑い声が溢れる楽しい時を過ごせるでしょう。

しかし口は災いの元でもあります。

言葉遣いにも注意しましょう。

 

十月生まれ

トラブルが起こり苦労の多い時ですが、弱気になって投げ出さないことです。

誠意をもって努力すれば報われるでしょう。

 

十一月生まれ

今は何事も控えめにしましょう。

慎重に行動し守りを固める時です。

 

十二月生まれ

思いがけない問題が発生するかもしれません。

これを自分の成長する場と捉えて、明るい未来を思い描きましょう。

 

記 丹羽央璃