異例の暑さに見舞われた夏も終わり、日暮れが早くなってきました。
秋の夜長を感じる季節がやってきました。
昨夜は中秋の名月、夜空に輝く月は見ていてうっとりするほどの美しさでしたね。
一日の疲れを、そっと癒してくれる優しささえ感じます。
毎日刻々と過ぎていく時間と共に前進し続ける私達、後戻りはなくても休む時間は必要ですね。
物静かな輝きを放つ月とは対象的に、太陽はエネルギッシュで生命の躍動を促すパワーを感じます。
古代中国の思想では、この世の中の物事は陰と陽で成り立っているという考えがあります。
月は陰、太陽は陽となります。
他にも代表的なものとして、陽が男・表・晴・奇数・物質的・動・利益に対して、陰は女・裏・雨・偶数・精神的・静・損害などがあります。
陽が良いとか優れているとかではなく、陰陽どちらも生物が存在する上で必要でありバランスを絶妙に保っています。
個人を見ても長所と短所は何方にも備わっていますし、長所ばかりでは人間としての面白みに欠けたりしますよね。
また現象面でも同じことが言えます。
例えば人生における運気を振り返っても良い事ばかりではなく苦難・困難だってあるはずです。
「陰極まれば陽に転ず」いう言葉があるように逆境ばかり続くのではなく、いずれ流れは変わり行動次第で好転していくものです。
良いことばかりであればいいのにと思われる方もいらっしゃるでしょうが、憂き目にあったからこそ強くなれた自分がいると感じることはないですか。
陰陽を通して、自身をよく知り、時を的確に判断することは大切ですし、開運につながっていきます。
記 越山真知央