易占六十四卦で私が一番怖い結果

易占(えきせん)。
易経に記載されている六十四卦(ロクジュウヨンカ)と各卦に記載されている爻(コウ)の六項目をベースに合計384パターンに渡る漢詩の内容で吉凶を占います。

この易占で出たら嫌だなと言われる有名な卦が四つあります。
それが四大難卦(ヨンダイナンカ)です。
水雷屯(スイライチュン)、坎為水(カンイスイ)、水山蹇(スイザンケン)、沢水困(タクスイコン)の四つで、全てに於いて困難必至、見通し悪いとなります。

ただ、個人的にはこの四大難卦は時間が経てば何とかなると思っていまして、易占で出てもふ〜〜〜んぐらいの感想で構えます。
そんな私が、出たらちょっと身構える卦が一つだけあります。
それが沢天夬(タクテンカイ)です。

沢天夬は決断決行の意味ですが、沢天夬の上爻は陽の気に陰の気が消し去られる様で、爻辞にも、叫んでも誰も居なくて最終的には凶となるとあるのです。
幕末の思想家で兵学者の佐久間象山は旅路の前に易占でこの結果を引き、自分の死を覚悟したそうです。
実際にこの易占の後に彼は京都で暗殺され易占は当たったのです。

この佐久間象山の件を知って以来、沢天夬に対しては苦手意識が根付きました。
皆さんが怖いな思う易占の卦で、どんなものが他にありますか?

記:谷口 尚熙

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