大黒柱と言えば、家の中で最も中心となる柱ですね。
お父さんは一家の大黒柱などの例えがあるように肝心要な存在として扱われます。
ただ、昨今、一軒家よりはマンション普及から大黒柱の存在は昔よりは薄くなっています。
この大黒柱の表記が元々は違っていたのはご存知ですか?
以前は、太極柱と記載されていたそうです。
この太極柱は御所の中心部となる太極殿において、その中心となる柱であって、帝と天とをつなぐものとして存在していました。
それが後に、家屋における重要な柱を指し、表記も大黒柱へと転換したそうです。
この内容を知った時、私の頭の中でふと、思いついたことが。
易占に於いて、50本の筮竹から1本を抜き筮筒に立てて太極とします。
太極とは万物の根源であり、陰陽の二元が生じるもの。
この太極となる1本の筮竹から天のメッセージを受ける事になるのです。
易占の筮竹を使う歴史は日本の御所設営の歴史よりも遥かに古い。
もしかしたら、この易占の価値観が古代中国から日本に伝わり、
御所の太極柱の設置に影響したのかもしれませんね。
記:谷口 尚熙