風水で使われる八卦鏡(ハッカキョウ・ハッケカガミ)をご存知ですか?
円形の鏡を中心にして、その周りを八卦が配置されたものです。
八卦は易占でお馴染みの陰陽を陰陽を組み合わせた八つの図案ですが、その配置に於いては、先天八卦と後天八卦の2種類があります。
昨今非常に多用されているのが後天八卦。
上部に☲(離)を配置してあり、九星気学の配置などで目にする機会が有ります。
八卦鏡では後天八卦の配置とは違い☰(乾)を上部とする先天八卦の
配置となり、古来より先天八卦の配置は邪気を追い払うパワーで
覆われていると信じられてきました。
また鏡には窪んだ形の凹面鏡と、膨らんだ凹面鏡の2種類があり、
用途によって使い分けます。
凹面鏡は道路や河川から入ってくる邪気を追い払う場合に使われ、
凸面鏡は先の尖ったものが発する邪気を払う場合に使われます。
まあ、兎にも角にも非常に邪気を払うパワーが八卦鏡にある事は、
ご理解できたと思いますが、購入して飾ればOKかと言えばそうではありません。
八卦鏡を機能させるためには、道教の廟などで導師の儀礼に則り鏡の機能を有効にさせる必要が有るのです。
インテリアとして使われるなら、そのままで良いのですが、効果を
期待するのでしたら是非とも道教寺院へ足をお運びください。
記:谷口 尚熙