卜(ぼく)の占い

占いには命(めい)・卜(ぼく)・相(そう)の3つの種類があります。
今日はその中で卜(ぼく)の占いの話です。
卜(ぼく)の占いというのは偶然現れた結果から占う占いです。東洋では易占、西洋ではタロットカードなどが有名です。この卜(ぼく)の占いが「斎田点定(さいでんてんていのぎ)の儀」で使われています。

「斎田点定の儀」とは
『大嘗祭(だいじょうさい)に、斎田とする悠紀(ゆき)、主基(すき)の両田を亀卜(きぼく)により占い、勅定(ちょくじょう)すること。』
大辞林第3版より

この「大嘗祭」で神々にお供えするコメを育てる「斎田」と呼ばれる「神聖な稲田」を選ぶ儀式で亀卜(きぼく)という卜(ぼく)の占いが使われています。アオウミガメの甲羅を火で炙った際にできるひびの入り具合によって決めるそうです。その結果、栃木県と京都府が選ばれました。
令和に入ってすぐに占いの話題がテレビでとりあげられ、なんか嬉しい気持ちになりました。

記:塩田 一紗乃

20190520