運の短期長期

運というものは、傍から見て良さげにみえる事も有れば、
悪く見える事も有ります。当事者や傍観者の立場でも違いますし、
また短期で見るのと長期で見るのとでも、大きく違います。

先日、医療関連の開業を目指してる方が居らっしゃいましたが、
テナントの契約が寸前のところで破談となりガッカリされて
いました。
短期で見ると念願の開業がダメになったと悪く見えます。

10年前に似たような出来事が別件で有りました。
同じ医療系の開業で設備も古いですが引き渡しで立地も良かった
そうです。
しかし契約しようとした当事者が急病で長期入院してしまい、
契約も御破算となりました。
ここまでは似たような話ですが、後日談があり、その物件自体が
実は様々な問題を抱えている不良物件だったそうです。
こうなると、契約が御破算になって良かったとなります。

人間万事塞翁が馬と言ったもので、巡ってくる運が良いか悪いかを
その時だけでは判断できないのです。表が有れば裏が有る。
良く見えても実は悪い状況が隠れていたり、悪く見えても良い要因を
導くキッカケになったり。

先日の開業破談話も、運の性質からいけば、却って良い条件に
巡り合うキッカケになるかもしれませんね。
運気は短期と長期の両面で見るようにこころがけたいものですね。

記:谷口 尚煕