魔を払いのける音

先日、宮崎県高千穂町を訪れた際に、とある神社で
沢山の青竹が置いてありました。
聞くところ、「鬼の目はしらかし」と言い毎年旧正月あたりで
実施する様で、青竹に火をつけて破裂音で邪気を祓い、無病息災
五穀豊穣を祈るそうです。
同様に中国の旧正月である春節では、爆竹を鳴らしますね!
これも春節に山から下りてくる魔物が人々に災いを撒き散らすので、
その魔物が嫌がる音が竹の破裂音で追い払う風習で、
火薬が発明された後、爆竹が考案され利用するようになったとの事。
ところで、何故、魔を払うのか?
私の一考察ですが、魔とは正体の分からぬ生き物で、獣と同様に
考えた可能性があります。
例えば、犬は雷鳴を非常に怖がりますね。熊除けには鈴など。
人間以外の動物は高周波の音を非常に嫌がるそうです。
竹の破裂音も非常に高周波を出すそうで、人は進化の過程で、
その事実に気づき魔除けとして考えたのでしょうね。
神社参拝の際の、拍手(かしわで)も高周波を発します。
拝礼時、無防備になるため拍手で事前に外敵を防ぐと考えれば、
参拝の手順も理にかなってると言えます。

記:谷口 尚熙

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