干支

今年もあと僅か、テレビからは「来年の干支は…」と聞こえてくる頃です。「戌」年と聞こえてきそうですが、正確には「戊戌(つちのえいぬ)」年です。干支とは十干(甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸)と十二支(子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥)で構成され60種類あります。

甲 乙 丙 丁 戊 己 庚 辛 壬 癸
子 丑 寅 卯 辰 巳 午 未 申 酉

甲 乙 丙 丁 戊    己 庚 辛 壬 癸
戌 亥 子 丑 寅    卯 辰 巳 午 未

甲 乙 丙 丁 戊    己 庚 辛 壬 癸
申 酉 戌 亥 子 丑 寅 卯    辰 巳

甲 乙 丙 丁 戊 己 庚 辛 壬 癸
午 未 申 酉 戌 亥 子 丑 寅 卯

甲 乙 丙 丁 戊    己 庚 辛 壬 癸
辰 巳 午 未 申    酉 戌 亥 子 丑

甲 乙 丙 丁 戊 己 庚 辛 壬 癸
寅 卯 辰 巳 午 未 申 酉 戌 亥

上の表をみれば、今年が「丁酉」であり、来年「戊戌」であることがわかりやすいと思います。
ちなみに歴史や名称にも、干支が刻まれています。
甲子園
1924年(大正13)は「甲子(きのえね)」年、十干十二支の最初の組み合わせである縁起が良い年
ということから甲子園球場と命名。
戊辰戦争
1868年、明治維新に起こった、倒幕派と幕府派による内戦。
壬申の乱
672年、天智天皇崩御後、皇位継承をめぐって皇族や豪族が争った内乱。
壬辰・丁酉倭乱
1592年、1597年の二度にわたり、豊臣秀吉が仕掛けた朝鮮侵略戦争。文禄・慶長の役。
辛亥革命
1911年、中国で勃発した革命。

また時代は違っても、干支によって現象面が似通う傾向が出てくるのが不思議です。
今年の流れの延長線になる「戊戌」年はどのような年になるのでしょう。
記:越山真知央

 

国宝の手相

先月、京都国立博物館開館120周年記念特別展覧会国宝に行って来ました。
伝源頼朝像の肖像画や陶磁の油滴天目など国宝が一度に展示され、日本の悠久の歴史とたくみの技に接する事ができました。なかでも国宝「後鳥羽天皇宸翰御手印置文」の手形朱印があり、手相に関わる者としましては感慨深いものがありました。後鳥羽天皇は、承久の乱の戦いに敗れた末、壱岐に島流しに遭いました。公家と武士との権力闘争に敗れ、それから18年死期を悟った天皇により部下の長年の奉公に感謝して書かれたものです。「宸翰(しんかん)」というのは天皇の直筆の書の事で、置文は領地の配分や相続人などを記す現代でいうところの遺言書です。その効力を発揮すべく朱印が押印されています。お隣の見学者から大きな力強い手との話声が聞こえてきましたが、私は華奢で繊細な手にみえました。


手形は尖塔型と四角型の混合型です。繊細で直観力に優れ理想が高くデリケートです。また四角型の要素として几帳面で責任感の強い方です。掌線ははっきり見えないのですが、右手は感情線頭脳線を伴う変形ますかけ線で、人生のアップダウンを表し波乱万丈さを物語っています。冷静沈着さを表す長めの感情線、想像力に優れ物やお金より精神性を重んじ大きく下垂する頭脳線であります。一方、左手の頭脳線は上部方面に直線的に伸び、スマートで仕事の処理能力が高かったことがわかります。また財運線が強くでています。右手、左手とも数本の放縦線(月丘の横線)があり、当時体調が思わしくなかったことをうかがい知ることができます。この置文を記した13日後1239年3月、60歳にして壱岐で崩御されました。
画像は778年前の自筆の手紙です。その書、手形印から発するエネルギーは時代を超え、さらに多くの人々を惹きつけることでしょう。

記:玉木仁邦

 

十二月の運勢

誕生月別易占から見る十二月の運勢

C

一月生まれ

金運は安定していますが、衝動買いには要注意!
現状維持に努めた方がいい時です。
まず倹約を心がけ、これからの資産計画を立ててみませんか。

二月生まれ

すべてにおいて好調運です。
思い通りにことが成就するでしょう。
ただし、くれぐれもやり過ぎには気を付けて下さい。

三月生まれ

自分のポジションや特性を今一度確認して下さい。
あなたはとても大事な核の一つとなれます。
特に女性の力が発揮される時、チャンスは掴みましょう。

四月生まれ

時期尚早な判断でタイミングを逸してしまいそうです。
今は焦せらずじっくりと待って下さい。
必ず雨は上がり日が差して来るもの、チャンスに備える時期と捉えましょう。

五月生まれ

心に迷いが生じやすく、何かと不安定になりがちです。
早とちりして風を読み違えないこと、特に思い込みには要注意です。
常に冷静さを心掛け、何かあれば信頼できる方に助言を求めましょう。

六月生まれ

衰運期の時です。
焦りは禁物、覚悟を決めてどっしり構えましょう。
大丈夫、今ある経験は未来に役立てられますよ。

七月生まれ

一歩下がるくらい控えめな態度が好感を呼びます。
言葉を意識して相手を立てれば、ますます評価も上がります。
今は焦らず、コツコツゆっくりやりましょう。

八月生まれ

思い付きのスタートではなく、予め計画を立ててみましょう。
浮かれ気分で始めると足元をすくわれますよ。
「備えあれば憂いなし」と心に留め、実りある年末になりますように。

九月生まれ

目上の引き立てを受け、チャンスに恵まれる時です。
誠意を大切に、常に謙虚な態度を心掛けて下さい。
文明・文化にもご縁あり、取り入れれば一層魅力的に輝けますよ。

十月生まれ

些細なことから誤解が生じやすくなります。
意地の張り合いはやめましょう。
もやもやした気持ちを引きずらず、早めにお互い歩み寄ることが大事です。

十一月生まれ

無理難題を突き付けられそうです。
今はじっと辛抱の時、無駄な抵抗はやめましょう。
心に余裕を持ち、時の過ぎ去るのを待つことです。

十二月生まれ

なかなか思い通りに事が運ばず、身動きが取りにくい時です。
無理をすると自分を追い込むことになりますよ。
我欲は捨て見返りを求めない精神こそが、難を逃れるポイントとなります。

 

記:松田有央

写真:赤石光穂