2020年東京オリンピックに向けての新国立競技場建設は白紙に戻されました。
今月はじめ当初の予算を大きく上回った巨額の総工費には誰もが驚きました。連日世論の批判が高まっているニュースが流れ、私も国民の一人として憤りを感じました。
7月11日に「新国立競技場建設はどうなるのか」筮を立てました。
得卦 天地否 (てんちひ)三爻
卦辞 否。之匪人。不利君子貞。大往小来。 ひはこれひとにあらず。くんしのていによろしからず。だいゆきしょうきたる。
運勢 「天地否の時。人の道は通じない。君子が正道を通そうとしてもうまくいかない。良識ある大人が去って心の狭い人が集まってくる。」天地否の時は天の気は上に上り、地の気は下へ下がってしまいお互いが和合できません。何を言っても通じない時です。
三爻 包羞 はぢをつつむ「心の中に恥ずかしい事を包み隠している。」何か後ろめたい事を包み隠していませんか?自分自身が過ちを犯して信用を失うような事はやめておきましょう。
占断 国民の意見が政治に反映されず、このままではこの計画は行き詰るでしょう。
7月17日。安倍政権は一転して計画の白紙撤回を宣言しました。ゼロベースで計画を見直す決断をしました。そこでもう一度「新国立競技場建設はどうなるか」占筮しました。
得卦 兌為沢 (だいたく)四爻
卦辞 兌。亨。利貞。 だはとおる。ていによろし。
運勢 「兌の時、通じる。正しい心であれば良い。」この卦は口が二つ重なっており笑い声があふれる時です。良い意味でも悪い意味でも口のもたらす影響が大きい時です。
四爻 商兌未寧。介疾有喜。よろこびをはかりていまだやすからず。やまいをへだてよろこびあり。 「どちらの喜びを選ぼうか、比べて心が定まらない。邪な者から身を守れば喜びがある。」誘惑が多く心が揺らぐ時。私欲を抑えて正道を守れば大きな慶びが得られる。
占断 兌は喜び事。二つ重なる事から今回はうまくいくでしょう。下卦は観客、上卦は選手とみます。又、下卦が建築に携わる者、上卦が現場の指導者です。皆喜んでいます。しかし采配を振る責任者の選定は非常に重大であると易には出ました。
二度筮を立てましたが、状況が変わったのでその結果もごろっと変わりました。マスコミでは先行き不透明と伝えていましたが、今度こそ国民が納得する方向に進んでほしいと思います。
記:丹羽央璃