地山謙

地山謙

もし易で今日の運勢を占って「地山謙」を得れば、今日一日謙虚に過ごしなさいよ、という天からのメッセージと解釈します。謙虚さは「実るほど頭が下がる稲穂かな」という諺にもあるように古来より最も高い徳とされています。

 

易経ではどの卦にも「君子」と「小人」に分けて説かれています。君子とは大人(たいじん)とも言い道理の解った人を表しており、小人(しょうじん)とは道理の解らない未熟な人と考える事ができます。この卦の卦辞は「謙は亨る。君子終わりあり。吉。」とあります。謙虚であれば君子は終わりを全うする事ができるという意味です。

 

しかし易経の説く謙とは、私たちが普通に考える処世術のひとつとしてものとは、ちょっと違います。うわべだけへりくだった謙遜とは違うのです。大人君子は志が高いのでどれだけ才能があり功績が大きくても、まだまだ足りない事を知っており、自分が偉いとは全く思っていない。従って自然と謙虚になってしまう、ならざるを得ないと言っています。

 

ひとつ前の盛運を表す「火天大有」に続いてこの「地山謙」が配されています。大有はお金にも人にも恵まれる大変良い時ですが、「盈つれば欠ける」のは世の常です。良い時を少しでも長く保つ為には謙虚さを忘れてはならない、と戒めているのです。うまくいっている時ほど脇を締めろと易経は教えてくれています。

 

丹羽央璃

タクトを持った魔術師

若き日、独創的なスタイルでクラシック界に新風をもたらしたO.S氏はカラヤン氏から絶賛され、ウィーン国立歌劇などで音楽監督を歴任され、タクトを持った魔術師と呼ばれていた。彼は語っています。作曲家は楽譜という紙に音を書くが、紙に書いただけで音にはならない。音にするのは演奏家の役目であり、音はチョット早くても、チョット遅くてもダメで、チョット高くてもダメ、チョット低くてもダメなのだ。音符には、ゆるぎのない、疑いがない、この音しかない、この長さしかない、決して妥協を許さないインフォメーションがすべて詰まっていると。指揮者は作曲家が何のため、どうやって作ったか、どう思ったかを本を読むように理解して、体に入れてから演奏に臨むと表現しています。才能溢れるO.S氏ですが、毎朝4時~9時まで楽譜を読むことを日課として続けていたそうです。まさに世界のO.S氏ですね。
そのO.S氏どの様な手相をされているのでしょうか?

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左手は頭脳線、感情線を伴う変形ますかけ線です。右手の感情線は短めです。感性の豊かさ美的センスのある方です。また、生命線と頭脳線の結びつきは長めで慎重な面も持ち合わせています。頭脳線は月丘方面に向かう線となっています。クリエイティブな方です。
ひとさし指の付け根部分の木星丘が発達しています。この丘は名誉、社会的地位をあらわし、リーダーとして活躍している人に多くみられます。また、薬指の付け根の太陽丘も発達しています。ここが発達している方は芸術的なセンスがあり運も強い方です。
左手のますかけ線の特徴は、専門的な才能に恵まれ、個性的な発想力があります。また、その才能を生かすチャンスを逃しません。
世界のO.S氏も過去を振り返ると、チャンスに恵まれ非常にラッキーだったと語っています。それは恩師との出会い・・ピアニストを目指していた高校時代にラグビーで骨折し、ピアニストの道を断念せざるを得なかった時、指揮者の道を導いてくれたのがピアニストの先生、指揮者・山本直純先生、恩師斉藤先生、カラヤン先生、ボルシュタイン氏でした。人と人の出会いというものは不思議な力により導かれるのでしょうか。偶然なのでしょうか。
「題名のない音楽会」で司会を務められる指揮者S.Y氏の手相も真正ますかけ線です。(S.Y氏の恩師は、上記のO.S氏でベルリン・フィルハーモニー管弦楽団でO.S氏以来はじめて定期演奏会で指揮しています。)

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手相学はこんなシンプルなところから、研究が進んできたのでしょうね。

記:玉木仁邦

 

 

 

三月の運勢

誕生月別易占から見る三月の運勢

 

一月生まれ

喜び事にめぐり会い、つい嬉しくなる運気となります。

しかし度を越したはしゃぎ様は周りの顰蹙を買うので要注意しましょう。

良い話には危うさを伴うことありますので、安易な決断をせずに慎重になることです。

 

二月生まれ

理想が塞がれ地に埋没してしまいそうです。

逆風に吹かれ挫けそうな憂き目にあっても負けないで下さい。

早急な結果を求めず、今はただ志の灯火を守るようにしましょう。

 

三月生まれ

桜の時季を待たずして心地よい運気を迎える事でしょう。

良い人脈に恵まれる時、これからの未 来に寄り添う人との出会いも期待できますよ。

積極的に行動すること、チャンスを逃さないようにすることです。

 

四月生まれ

なかなか思うように事が運ばずイライラする事があるかもしれません。

無理矢理な行動は折角の努力も水の泡としてしまうので気を付けて下さい。

こんな時こそ余裕を持ってじっくり待つことが大切です。

 

五月生まれ

上手くいかず焦りに追われそうです。

前進には不向きな時ではありますが、内面充実に努めるのにはとても適しています。

忙しさのあまり見失った理想はないか思い起こし、飛躍の時に羽ばたけるように充電しま しょう。

 

六月生まれ

気持ちが定まらず周りの雰囲気に流されやすくなります。

楽だからと身を委ねてしまえばお調子者だと批判を受ける事が心配されるでしょう。

信頼できる人の意見を取り入れて吉、くれぐれも信用を無くさないように努めて下さい。

 

七月生まれ

気の向かない事柄を無理に引き受けてはいけません。

時には頑張らないことも必要ですよ。

チャンス再来を待つ時、今のうちに備えをしましょう。

 

八月生まれ

順調さを良い事に油断しやすくなっています。

向上心を失えば折角の実りも 輝きを失ってしまうことになり兼ねません。

新たな目標を立て、更に魅力的になれるように人生設計をしてみませんか?

 

九月生まれ

引き立てもあり人気上々、チャンスにも強い運勢です。

集まり事には積極的に参加しましょう。

自信を持って一歩踏み出すことが開運へと導きます。

 

十月生まれ

志高く準備してきた方には吉報近しとなります。

一歩踏み出す前に、もう一度見つめ直して下さい。

慎重の上に慎重さを心掛ける事が後の成功へとつながることでしょう。

 

十一月生まれ

トラブルに遭遇、あ なたの言い分が通らず悩みがちとなります。

一度自身に問題がなかったか振り返ってみましょう。

正当な解決策も見つかる時、この際解消することです。

 

十二月生まれ

高望みをせず日々を大切に過ごして吉です。

上手くいかなくても愚痴は最小限度にすることです。

自信過剰は禁物、周りの意見を聞き入れるようにしましょう。

 

 

記:越山真知央