暦は有史以来、日々の暮らしには欠かせない重要なものでした。
現在私たちが使っている暦は新暦と呼ばれていますが、明治6年(1873年)に改暦される以前が旧暦を使っていました。(旧暦とは太陰太陽暦で、新暦は太陽暦です)
新暦も旧暦でも各月に気節というものがあり、それを二十四節気といいます。
二十四節気とは地球上から見た太陽が一周して戻ってくる一年を二十四等分したもので、四季ごとに六つずつ配されていています。
三月は五日の啓蟄(けいちつ)と二十日の春分(しゅんぶん)が、二十四節気にあたります。
春分はよく使われている言葉なので、馴染みがあると思います。
では啓蟄はどうでしょう。
啓蟄は三月の六日頃(今年は三月五日です)土の中で縮こまっていた虫(蟄)が穴を開いて(啓いて)動き出す日のことを言います。
具体的には日本人が「さあ、働くぞ」と意気込み始める日のことを言います。
この時期は一雨降るごとに気温があがっていき、春に近づいていきます。
日差しも徐々に温かくなってきます。
三月のこの頃は温かくなり、また寒くなったりを繰り返しながら、少しづつ温かくなって春に近づいてきたなと実感できますよね。
このように暦を見る時に、二十四節気も意識してみると日本の四季(春、夏、秋、冬)をもっと身近に感じることができると思います。