幽霊の手

8月も下旬に入りましたが、うだるような暑さは継続中ですね。
夏と言えば怪談。タイトルから、その期待で読み進めた方もいるでしょう。
ではでは、怪談話を一つ…という展開ではありません。笑

先日、あるテレビ番組で怪談テラーの稲川淳二氏がおもしろいことを言っていました。怪談のキモは、存在はあるけどハッキリと分からない部分だそうで、幽霊の手は、いつもダラリと垂れて手の平を見せないのは自身の情報をぼんやりさせるためだそうです。
なるほど!手の平からは様々な情報を得る事が可能ですね。シワや形の大小で、その手を持つ幽霊のイメージがを具体化されると、怖さも半減しますね。
例えば、シワが多いと苦労した幽霊なんだとか…。笑

そういえば、占術家の知り合いで、最も信頼できる占いは何かで盛り上がった事がありました。その方は「手相」は間違いないと断言しました。四柱推命は生年月日を最初から偽れば占いの体を成さない。しかし手相は本人である以上、形そのものは偽れないのでその人の情報としては信頼度が高いと、その占術家は語りました。
また、「手の内を明かす」の言葉の起源は、弓道から来ているそうで、その人の技量や流派などを判断する事ができたそうで、弓の名手は手の内側を決して見せないそうです。

目は口ほどにモノを言う。手の平は更にそれ以上ですね。笑

記:谷口 尚熙

1

写真:赤石  光穂