以前に、この協会のコラムで触れたことがありますが、その時の内容が麻雀牌デザインの謂れについて様々な占いの要素を含んでいると言ったものでした。
今回は、その中で三元牌(さんげんぱい)についてのお話。
三元牌とは「白・發・中(はく・はつ・ちゅん)」の3つを指します。
なぜ、三元牌と言う名称なのか?
なぜ、まっさら・發の緑文字・中の赤文字のデザインなのか?
これらの点については諸説あり、結局のところは謎な部分が多い状況です。
その中で1つの説に面白いものが。
それは風水思想を反映させてるのではと言うもの。
中国の風水では三元九運と言う時間サイクルの捉え方があり、六十干支の一巡りを1元とし、それが3回目で九星との組み合わせが完了する流れです。
1回目が上元、2回目が中元、3回目が下元となり、上元の最初は甲子と一白水星。中元の最初は甲子と四緑木星。下元の最初は甲子と七赤金星となります。
上元中元下元は三元と言いますし、それぞれ最初の九星の色は白發中のデザインカラーと一致しますね。
他の麻雀牌もピンズの星やマンズの伍だけニンベンが付いているなど占い要素が多くあり、この三元牌についても占い要素が有ってもおかしくないですね。
記:谷口 尚煕