トニー賞と手相

先日、トニー賞の発表が行われました。トニー賞というのは、ニューヨークのブロードウェーで上演された演劇作品に対して与えられる賞。正式には The Antoinette Perry Awardといいます。1947年,女優であり,また制作者,演出家としてブロードウェーの発展に貢献したペリーを記念して創設されました。 (ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 – トニー賞の用語解説)アメリカの演劇界で最も権威のある賞で、今回「王様と私」で渡辺謙氏がノミネートされていましたが、今回あと一歩のところで授賞を逃されました。但し、このトニー賞にノミネートされること自体が大変な快挙で、アメリカ演劇界ですでに世界の渡辺謙として認められたという証です。映画界では、ラストサムライで演技力はすでに認められていたのですが、ラストサムライ出演の際には、英語がまったくしゃべれなかったそうです。今回、映画の世界を飛び出し初めての舞台、ミュージカルに挑戦、失敗すれば今までの名声も築いてきたキャリアも失いかねない挑戦でした。あえて安全な場所を選ばず、断崖絶壁をよじ登るように、あがき続けることに意味があると渡辺氏自身は言います。二度にわたる白血病の発症、死の淵からの生還が、挑戦すること、勇気を持つこと、なにもかもをうち捨て俳優として一から出発する大切さを具現化し続けるのでしょうか?

K.W氏

右手の感情線はやや短めです。感性の鋭さと次々にアイディアを生み出す力があります。頭脳線と生命線の起点のつながりは長く慎重なタイプです。運命線は手のひら中央部より立ち上がります。自らの意志で運命を切り開いていきます。生命線は短く直線的です(生命線の長さと寿命は関係ありません)直線的で、短い生命線は行動力の強さを表します。慎重な面と素早い行動力、一見相反する線をお持ちですが、これこそが俳優渡辺謙氏のすべてなのでしょう。鋭い感性、己を信じ切る力、悪魔のように細心で天使の様に大胆に!役者として天賦の才能に恵まれています。まさに、命(めい)を活かしきる力のある線です。左手は頭脳線を伴う変形ますかけ線です。成功者や波乱万丈の人に現れるといわれています。これからも人生の挑戦者として色々な生き様を見せ続けてくれるのでしょう。

記:玉木仁邦