タクトを持った魔術師

若き日、独創的なスタイルでクラシック界に新風をもたらしたO.S氏はカラヤン氏から絶賛され、ウィーン国立歌劇などで音楽監督を歴任され、タクトを持った魔術師と呼ばれていた。彼は語っています。作曲家は楽譜という紙に音を書くが、紙に書いただけで音にはならない。音にするのは演奏家の役目であり、音はチョット早くても、チョット遅くてもダメで、チョット高くてもダメ、チョット低くてもダメなのだ。音符には、ゆるぎのない、疑いがない、この音しかない、この長さしかない、決して妥協を許さないインフォメーションがすべて詰まっていると。指揮者は作曲家が何のため、どうやって作ったか、どう思ったかを本を読むように理解して、体に入れてから演奏に臨むと表現しています。才能溢れるO.S氏ですが、毎朝4時~9時まで楽譜を読むことを日課として続けていたそうです。まさに世界のO.S氏ですね。
そのO.S氏どの様な手相をされているのでしょうか?

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左手は頭脳線、感情線を伴う変形ますかけ線です。右手の感情線は短めです。感性の豊かさ美的センスのある方です。また、生命線と頭脳線の結びつきは長めで慎重な面も持ち合わせています。頭脳線は月丘方面に向かう線となっています。クリエイティブな方です。
ひとさし指の付け根部分の木星丘が発達しています。この丘は名誉、社会的地位をあらわし、リーダーとして活躍している人に多くみられます。また、薬指の付け根の太陽丘も発達しています。ここが発達している方は芸術的なセンスがあり運も強い方です。
左手のますかけ線の特徴は、専門的な才能に恵まれ、個性的な発想力があります。また、その才能を生かすチャンスを逃しません。
世界のO.S氏も過去を振り返ると、チャンスに恵まれ非常にラッキーだったと語っています。それは恩師との出会い・・ピアニストを目指していた高校時代にラグビーで骨折し、ピアニストの道を断念せざるを得なかった時、指揮者の道を導いてくれたのがピアニストの先生、指揮者・山本直純先生、恩師斉藤先生、カラヤン先生、ボルシュタイン氏でした。人と人の出会いというものは不思議な力により導かれるのでしょうか。偶然なのでしょうか。
「題名のない音楽会」で司会を務められる指揮者S.Y氏の手相も真正ますかけ線です。(S.Y氏の恩師は、上記のO.S氏でベルリン・フィルハーモニー管弦楽団でO.S氏以来はじめて定期演奏会で指揮しています。)

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手相学はこんなシンプルなところから、研究が進んできたのでしょうね。

記:玉木仁邦