新年「丁酉」年の序奏

20170120 ブログ

今年に入り早や 20 日、一年の始まりが立春に置かれる二十四節気では最終節気「大寒」の日を迎えます。今日から立春前日(節分)まで、暦の上では最も寒いとされる一年の中で最も寒い時期であり、昔から気温が低いこの時期の水は雑菌が少ないといった言われから寒の水として保存されたり、寒さを利用して味噌や醤油、日本酒などの仕込みがなされたり、また邪気を払う水行の光景も各地で多く見られます。ネット上で検索してみると「寒たまご」といったキーワードもあり、寒い時期に産まれたたまごは栄養価が高いことからパワーフードとして食 される風習があるようですね。温故知新が融合しながら楽しみが増えることは、微笑ましく思います。
東洋の占いでは節分までが前年「丙申」の運気、立春をもって今年「丁酉」となり、陽から陰へと前年の大きな流れを引き継ぐ年となり、年始早々より序奏のような現象は起こりつつあります。昨年から各国代表の顔触れが変わる中、今日は世界屈指となる国アメリカの新大統領としてドナルド・トランプ氏が就任します。ますます情勢の行くえから目が離せない時代への突入を感じずにはいられません。未来からみて、今年は歴史上どのように映る年となるのでしょうか。
個人にとっての運勢を読み取り活用するのは占いの醍醐味でありますが、これからは日刻々と変わりつつある時代背景から目をそらすことなく、天候の変化から社会情勢まで正しい情報を得ながら自分自身で状況判断することも、生きていく上で大切なのかもしれません。

記:越山真知央