先日、TVから懐かしい童謡が聞こえてきました。
ぞうさん ぞううさん おはながながいのね
そうよ かあさんもながいのよ
ぞうさん ぞうさん だあれがすきなの
あのね かあさんがすきなのよ
詩人でもあり童謡作家のまど・みちおさん、2014年2月、104歳で天寿を全うされました。「一年生になったら」「やぎさんゆうびん」など心あたたまる歌の作詩をされています。2011年TVのドキメンタリー番組「まど・みちお百歳の詩」での出演の際、手相が素晴らしかったのを覚えています。二重頭脳線をお持ちでした。頭脳線は、親指上部より手のひらの小指側に横切る線です。才能や、精神的活動能力、根気、日常関心事を表します。二重頭脳線をお持ちの方は、頭脳明晰な方が多いです。一つの事にとらわれない柔軟なものの見方、考え方ができます。それぞれの頭脳線の両方を読み解きます。一般的な例としましては、一方は上部に向かう線、一方は大きく下垂する線をお持ちでしたら経済的観念があり、合理的ですが精神的な事柄も大事にされるかたです。それぞれの線の意味する両方の特徴が現れます。「ぞうさん」の歌を聴くといつも芥川龍之介の短編小説「鼻」を思い出します。長い鼻を嘆き、短くしたら、さらに人から笑われたという内容でした。「ぞうさん」のうたは、長い鼻をからわれていると思うのではなしに、そうよかあさんもながいのよ!と違いがあるから素晴らしいと言い切ります。そしてかあさんが大好きよと続きます。親からこどもへ引き継ぐ生命の躍動、感動が伝わります。
まど・みちおさんの頭脳線は、上部に湾曲しながら流れる線と真っ直ぐに斜めに直線的に伸びる頭脳線が先で枝分かれした二重頭脳線でした。豊かな表現力と人間に対して鋭い洞察力が手相に現れています。生命線は大きく弧を描き生命力があふれる長寿の手相です。また、薬指の付け根の太陽丘も大きく発達されており、芸術的才能に恵まれ、まわりの人から好かれる強運の持ち主です。これからも心温まる名曲として歌い続けられるのでしょう。
記:玉木仁邦