手相を観るのは右手?それとも左手?

今回ご縁があり、中越大震災の激震地区である田麦山でのイベント・自然塾で手相鑑定会に参加させて頂きました。私自身、占いに深い関心を持つようになったのは、阪神・淡路大震災で人智の及ばぬ事もある、また被災して本当の豊かさとは何かと考えるようになったからだと思います。毎回、手相鑑定会で素敵な出会いがあります。また皆様からのパワーを沢山頂きます。
そんな鑑定会で皆様から「右手、左手どちらを出せば良いのですか?」とよく聞かれます。右手と左手と同じような線が出ている方や、手形も含めて全く違う方など様々です。中でも「男性は左手で女性は右手で観るんでしょ?」とお言葉を頂くことが多くあります。
この説については手相の歴史を遡り説明しないといけません。手相は古代インドが発祥の地であったといわれています。一方はエジプトからギリシアを経てヨーロッパへ、もう一方は仏教とともに中国から韓国経て日本に伝わってきました。天紋・人紋・地紋と称されていた日本古来の手相術(現在はイギリス出身のキロの手相学が中心)には、陰陽五行説も取り込まれています。私たちが日常でよく使っている熟語の中にも陰と陽があります。天地、前後,左右、男女、白黒など対語で先にくる字は陽、あとにくる字は陰となります。陰陽とは中国の易学でいう相対する性質を持つ陰・陽二種の気で、万物の化成はこの二気の消長によるものとされています。しかし男だから陽の左手で、女だから陰の右 手と決めつけてしまうのはいかがなものでしょうか。
他にも手の出し方、手の線、紋様、手のひら各丘のふくらみ等は、脳の働きと密接な関わりがあると言われています。左脳(論理、思考)は右手に、右脳(感性、知覚)は左手に表れるという説もあるといわれます。、両手に全ての要素が出てくると考えられます。実際に多くの方の手相を拝見した経験から言えることは、両手を見比べることによりいろいろ読み解けると感じています。それゆえに両手に現れる要素を大事に活かすことが何よりと実感しております。
手相は日々変わります。ご自身の強み、弱みが線に現れます。ある日突然ラッキーな印や線が現れたり、ストレスで障害線が出たりします。手相を読み解くことは、変化のサインを見逃さないという事です。手相を読み解くことは、ご自身の才能、考え方、心の有り様、成功のタイミングを知るということです。
これからも手相を通じて皆さまのお役に立てればと思っています。
なお手相鑑定会は全てボランティア活動として実施、鑑定料は全額主催者に寄付しております。主旨と機会が合うようでありましたら神戸に限らず全国各地にお伺いいたしますので、当協会にまでご依頼・ご一報下さい。
お一人でも多くの方にご参加頂き、手相を一緒に読み解く時間を共有出来れば幸いです。

 記:玉木仁邦