神戸市立相楽園「第23回相楽市(あいたのしむいち)」での手相鑑定会 報告

桜の蕾が色付き始めた3月下旬、神戸市が誇る日本庭園・相楽園のイベント相楽市にて手相鑑定会をしました。相楽園とは、中国の古書「易経」の58番目の卦・兌為沢の一節「和悦相楽(わしてよろこびあいたのしむ)」という文言が由来していることを、当協会の名誉理事長である高野喬泰先生から事前にお聞きし、今回のご縁を大変感慨深く思っています。和の風景に数々の手作り作品が並ぶお店の中で初めての試みでしたが、手相鑑定に興味を持たれる方は多く、開始当初より絶えることのない人で148名の方を鑑定いたしました。
20170326 相楽園①鑑定例をご報告します。

 

今回鑑定した男性全員(3名)にファミリーリングがありました。この線は男性の場合、家庭運がよいことを表しています。実際に奥様や子供たちと一緒に来ていました。休日に家族ででかけてきているので仲が良いことが想像できます。線を活かしているんだなと嬉しく思いました。(せっかくファミリーリングがあっても家族がなければそれを活かせませんので)

塩田一紗乃

 

80代女性。「東京にいる息子から同居の誘いをうけているが・・・」と迷いを打ち明けられました。両手とも三大線をはじめ太陽線など線が勢いよくはっきり刻まれ、仕事をはじめ、今まで素敵な人生を歩んでこられたことが良く伝わります。旅行線がはっきり刻まれています。この線は「旅行好き」以外にも、転宅により運気を高める意味があります。「生活環境が変わっても新しいことをうまく取り入れることが出来ます。おひとりでも充実された毎日を過ごされていると思いますが、同居されることもとても良い選択肢の1つです」とお話させていただきました。

玉木仁邦

 

親子連れでお越しになった方から「子どもの手相って見れますか?」と聞かれました。幼いお子さんでしたら概ね、感情線、頭脳線、生命線の3本の線が主で現れており、その他の線は成長するにつれ現れることが多いです。その中で3~5歳くらいのお子さんの手を観ると、人差し指と中指の間に現れるスポーツ線がありました。実際にポップダンスやバレエ、水泳とスポーツをしているお子さんでした。手相は才能が現れますね。

藤原萠乃

 

今回は転職や独立など今後の仕事運をお尋ねになる方が多かったです。その方のほとんどが運命線は薄く細く、ご自身の現年齢のところ、またはそれ以下の所で止まっています。(運命線が頭脳線と交わる所が30才前後、感情線と交わる所が50才前後と観ます)「退職する前に今後自分はどうしたいのか見極める事が大切です」とか「独立にあたっての緻密な計画や準備が先決です」とアドバイス申し上げました。人生に生きがいを感じたり、熱い思いで仕事に取り組んだり、または今後の見通しがついてくると運命線は濃く伸び上がります。手相はその方の熱い思いそのものが現れ、また変わっていくものです。

柏木啓伶

 

今回の鑑定会では10才位までの子供さんが多く、ご縁を感じました。中でも感情線と頭脳線が同じラインで結ばれ、親指側から小指側に手のひらをまっすぐ横切る線を持っている子供を何人か観ました。この線は、ますかけ線といわれ、人生のアップダウンが激しく、落ちても這い上がるパワーがあり、チャンスに恵まれると、実力以上の力を発揮します。ますかけ線から下方向に流れる頭脳線を合わせ持つのは、特殊な才能や独自の発想力を持っていることを示唆し、ますかけ線の少し上に感情線を持つのは、個性的で感情豊かな表現力を強く持っていることを表します。この子達が、環境や人との出会いの中で、手相に刻まれる可能性を発揮できることを祈りつつ、改めて手相の神秘に未知なる力を感じました。

藤本麗璃

 

60代男性。生命線の先にきれいな旅行線があります。九州出身ながら、いつのまにか神戸での生活の方が長くなり、また故郷より合っていることです。念のため「旅行はお好きですか?」とお尋ねすると「以前は妻とよく行ったのですが…」と、現在は自ら介護する立場となり難しい現状をお話しくださいました。しかし普段からタイミングを見計らっては少しずつ外出されており、今日も相楽市に行ってくるからと来られたとのことです。旅行線は家にじっといるより、ちょっとした外出の機会を多く持つことでも吉作用を招くことができます。「上手く気分転換なさっていますね。これからも元気で奥様にも良い気をそそいでください」とお声かけをしました。

越山真知央

 

写真:赤石光穂