仁王像

寺院の入口、門の左右には仁王像(金剛力士)が立っています。上半身は裸で鍛えあげた体が筋骨隆々と映り力強さを感じます。片方は口を大きく開き、片方は口を閉じた口形で、神社の狛犬や沖縄のシーサーと同じく「あ」「うん」となっています。元来、サンスクリット語(古代インドの文学語)を音写し、宇宙の始まり表わす「あ」と宇宙の終わりを表わす「うん」で構成され、漢字では「阿」「吽」と書きます。口を開いているのが「阿形」、閉じているのが「吽形」、それぞれ二体一対で神社、寺院に祀られた神様、仏様をお守りする役目があります。両者が息を合わせる様子を表現する言葉、「阿吽の呼吸」の語源ともなっています。人々の苦しみ、思い通りいかない人生、因果応報など、悟りに導いてくれるお釈迦さまが祀られた寺院では、仏敵とよばれる邪悪なものから身を守るために立ち続けています。
手相を観てみました。

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金網があり、わかりづらいのですが、感情線が直線的に伸びています。感覚がストレートで素早く反応することがわかります。感情線の起点が手のひら4分の1より上部となっていて、各指と感情線の間の広さは狭めです。このことから、集中力の高さと孤高さが伺われます。常にお釈迦様をお守りする強い使命感に満ちています。頭脳線はてのひら小指方面(感情線と手首中間より)上部方面に向かいます。現実的処理対応の能力の高さを表し、頭の良さが垣間見えます。生命線と頭脳線の起点は、離れており、意志の強さと頑固さを感じます。生命線と頭脳線の起点は、離れており、意志の強さと頑固さを感じます。生命線は大きく弧を描いて生命力の強さが表れています。手の形は肉厚型で我慢強く努力家です。スタミナ体力に自信があります。邪悪なものは、入り口の門から一切立ち入りさせないぞと強い強い手相です。
先人の思いと信仰心の厚さを汲み取れる気がしました。

記:玉木仁邦