日本人にご縁のある漢字

6月も後半に入り、今年も半年が過ぎようとしています。

 陰暦で6月は水無月(ミナヅキ)と称されます。

 一見「水の無い月」と首を傾げる方もいらっしゃるでしょうが、「無(な)」は連体助詞の「の」にあたりますので「水の月」という意味が込められています。

 田に水を注ぎ込む時期であり、季節では梅雨にあたいしますので、一年の中でも「水」に縁のある月ですね。

 日本では弥生時代に始まった農耕ですが、神戸市内では田んぼを見かけることが少なくなり、あちこちから聞こえてきた蛙の鳴き声も今となっては懐かしいです。

 「田」という漢字は、日頃目にする機会が多いと思います

 例えば身近な人の名字に「田」の付く人は多いですね。

 田中・吉田・山田・池田・前田・藤田・福田・太田・松田・原田・和田・・・と沢山思い浮かびます。

 同時に地名にも多くみられる漢字の一つでしょう。

 現存する日本最古の文字は、三重県嬉野町(現在の松阪市)貝蔵遺跡で出土した2世紀末の土器に墨書されていた「田」であるとされているとされています。(ウィキペディアより)

 「田」とは象形文字であり、四角く区切った平らな田や畑を描いた文字です。

 そのまま「田」にゆかりを持っていることで名字・地名とも決定されたのでしょう。

 私たち日本人の主食であるお米を作る「田」は食を豊かに他の食材と幅広くつながる原点であり、なくてはならない存在です。

 米所では「恵みの雨」と崇められる雨、美味しいお米を頂くために歓迎したいものです。