今年の漢字「災」

今月12日、毎年恒例となっている今年の漢字が発表されました。世相そのものを表す一文字は「災」、なるほど大きくうなずいてしまいます。漢字の成り立ちを調べてみると、上部は流れをせき止める堰(せき)と下部の火で構成され、上手くいっていた生活の流れを邪魔して止める山火事のことと記されています。過去には平成16年にも選ばれており、その年は、新潟県中越地震、浅間山の噴火、国内各地で台風や豪雨、そして猛暑に見舞われた一年でした。
今年の自然災害を振り返ると

6月 大阪府北部地震

7月 西日本豪雨

9月 平成30年台風第21号・北海道胆振東部地震

は特に記憶に残る災害でした。見慣れた日常の風景は変わり、普段の生活が一瞬にして脆くも成り立たない現地の報道に、かつて体験した平成7年阪神淡路大震災の時を彷彿させる出来事でした。被災地の傷跡は深く、今もなお不便な生活を強いられている方もいらっしゃることでしょう。
世界に目を向けてみてもあらゆる場所で、地震、火災、水害等が絶えない年となり、温暖化が進み気温上昇の一途を辿ることも要因の一つと言われています。最近、「平成最後の○○」といった肩書で一年を締め括る風潮の中、あわただしい年の瀬を迎え、干支は戊戌から己亥と移り変わっていきます。「来年はどのような年になるのだろう?」漠然とした思いを抱いている方も多いのではないでしょうか?ともあれ、「災い転じて福となす」年であってほしいと祈らずにはいられません。

平成31年元旦には、毎年恒例となっているラジオ出演があります。  こちら
新年を迎えるにあたり、どのような年になるのかを占います。どうぞお聞きください。

 

記;越山 真知央