地相

占いは、命・卜・相と大きく分けて 3 つに分類されます。
中でも「相」の占いは見た目から判断するもので、主に手相・家相・人相が主流ですね。人においての相があるように、その地を占う「地相」もあります。良い気があれば、その逆もあるように、吉凶が埋まっていることもあります。
日本の歴史においては、都となる地の移り変わりが何度かありました。現在首都である東京は、徳川家康が江戸に幕府を開いたことが始まりなのは、皆さんもよくご存知でしょう。長年に渡り栄える地ではありますが、今の風景には程遠く、かつては湿地帯であり荒地が広がる片田舎だったと言われます。徳川家康の側近として仕えた天海和尚 ( 南光坊天海 ) は、風水と陰陽道「四神相応(東に流水 ( 青竜 ) 、西に大道 ( 白虎 ) 、南に海 ( 朱雀 ) 、北に丘陵 ( 玄武 )) 」に基づき、江戸の地を新たな都へと選びました。現状をみても、東に神田川、西に東海道、南に東京湾、北に富士山が位置するとみなされるように、栄えるべくして最良の地だったのです。
東京それから400 年以上、国の中心核であり重要な役割を司ること、そして人々を魅了し引きつけるパワーが備わった地であり続けることが存在感を物語ると共に、今もなお生き続ける占いの素晴らしさを実感することができるのです。

記:越山真知央